緑色side
深夜の12時過ぎ、俺は森を抜けて噂の青鬼の館に着いた
初めて来たけど、思ってたよりも大きい……
小さな小道以外には整備されていない周りを見て、俺はそう思った
そう呟いて俺は館の扉に手を掛ける
ギィィィ…
低い音をたてて扉が開く
意外にも音に対してあまり力を入れなくても空いて少し驚いた
辺りは静かだ。
青鬼も、ほかの人外達も居ないじゃん
そう思い、引き返そうと扉に向かおうとした
人、人が居る
顔が見れない、足が動かない
___怖い
声が小さく、震えながらもそう言えた
低くて、圧のある喋り方
ダメだ、声が出ない
口は動くけど、声は掠れて言葉にならない
そう言われ、俺はその人に顔を上げさせられた
センター分けの金髪、服は白いシャツと黒色の蝶ネクタイで上には黄色のパーカーを来ている人
目つきも悪くて、俺は涙目になる
怪我…?なんの事だろう
金髪の人は焦ったようにそう言い奥に消えていってしまった
一体何だったんだ…
俺はその場にへたり込んでしまった
頭が混乱する
___まだ、人が居る…?
怖い
後半の声が出なかったからか、さっきの人とは違う人が優しい声でそう言う
あのクラスメイト以外の、俺を心配する優しい人
怖い気持ちもあったが、俺はゆっくりと顔を上げた
肩ぐらいまで長い赤髪に黒のよく分からない帽子、服は白色と灰色のボーダーのTシャツに上には黒色の長袖を着ている人
きっと見てるのはあの人に殴られた頬
もう痛くは無かったから、俺は首を横に振った
赤髪の人は俺の目をしっかりと見て言う
相変わらず声は出ない
でも目を見られても恐怖は覚えなかった
そう言って赤髪の人は座っているソファの隣に座るように促した。
金髪の人は1人用のソファに座っていた
言われた通りに赤髪の人の隣に座る
赤髪の人は俺の方に手を伸ばした。
それがあの人達と重なって俺は反射で赤髪の人の手を振り払ってしまった
違う、この人は悪くない
俺を心配してただけなのに
そう聞かれて頷く。
赤髪の人は優しい手つきでゆっくりと俺の頬に触れ、すぐに離した
頬には湿布が貼られている、あの人が貼ってくれた
……“俺が此処に来た理由”、ね
口に出ていたらしい
俺は小さな声でそう言った
言えない、生きる意味もなくて、人が怖いからって
そんな事を思っていると、部屋の扉が空いた
ガチャ
___また、人だ
今、目の前に人が居る
俺は咄嗟に赤髪の人の後ろに隠れた
“また”…多分似たような人が居たのだろう
3人が話している
俺は赤髪の人の後ろから入ってきた人をみる。
黒髪で横にずらした口みたいな見た目の面布、服はきっちりとしたスーツに赤色のネクタイしてる人
こっちを見てなかったから、俺は2人の目を見る
金髪の人は黄色の瞳、黒髪の人は紺色の瞳だった。
赤髪の人はさっき見た感じ赤色だった気がする













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。