で、まぁ二時間位時間を潰してた。
シューティングゲーム俺、一位。(笑)
遊園地いいゲームあんじゃねーか。
吉木が指差す先の空は、
少しまだ蒼い空と、紅い空が、重なって、
紫の空って、グラデーションみてぇ。
と言った瞬間的、女子×2がスマホを構えた。
やっぱ女子だな。うん。
俺天才ィィィィ!!
と、思ってたら夕輝が小声で
ぐっと親指出しといた。
理解してくれたらしい。
出たぁぁぁぁぁ、少年漫画か?
あるあるだよ、これ。
首かしげながら上目遣い。
怖い怖い。
待て、俺は嫌だぞ…
夕輝、お前なら出来る!誘うんだ!
ムリムリ。
俺そんな主人公みたいなことできない!
え?急に弱気?
何言ってるんだ、これが俺だろ。
勿論、棒読み。
と、ノリノリで二人は行って、
俺的には、友達のセーブデータ消えた位、
気不味いぞ。
と、さてどう乗り切るか考えてる内に、
順番来ちゃったよ。
もう腹を決めろ、無理だ。
店員軽いな。何かあっても、
絶対に真っ先に逃げる声だったぞ。
しかも最後「あーだるい」
一番言っちゃいけない。
客の前で言ったら駄目なやーつ。
おお、知ったよ?
メリーゴーランド恐怖症なとことか、
一駅で電車酔いするとか、
結構どんくさいとことか。
(人の悪いとこ見つける野郎です。)
来ーる、きっと来る、きっと来る♪
今回は即答じゃなかった。
いや、まぁね。
人は顔だけじゃ判断しちゃダメって学んでるから。
部活の皆見たでしょ?
特に瀬谷先輩とか。
あんなインテリな顔してるくせに、
少女漫画大好きだからね!?
俺はこの人の本心を知らないし、
残念ながら恋愛はもう少し先みたいだ。
キュンということも無かった。
悪いけど、お断りだ。
気遣い出来るのはその人の気持ちが
ボッチだからこそ分かるとは言わないでおこう。
東野さんにとって、キツかったかもしれない。
でもこれが、俺の、答えだから。
ありがとう、東野さん。
ちょっと、嬉しかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。