第31話

第28話
142
2022/01/09 21:52
ローラは、探し当てた指輪を見つめ・・・
ローラ
ローラ
・・・・・
アーサー
アーサー
・・・・全く、言うことを聞かないなら・・・
どうやら追いかけてきたみたいだ。
光一
光一
ローラ!逃げるんや!
ローラ
ローラ
お願い、アーサー様。目を覚ましてください!!
アーサー
アーサー
何を言ってるんだ
ローラ
ローラ
お願い!元に戻って!!
ローラは、その指輪を、アーサー様の額のエンブレムに当てた!!
光一
光一
アーサー
アーサー
うわぁーっ!!な、何をする!
アーサー様は苦しんでいる。

痛いのか?
光一
光一
ローラ、この指輪は?
ローラ
ローラ
やっと思い出したの
光一
光一
俺のに似とる
ローラ
ローラ
・・・・これは、お母様から預かっていたものです。先程、月の国の双子の片割れの人に会って、思い出しました
光一
光一
思い出した?
ローラ
ローラ
わたしは、エンブレムをつけられると共に、その記憶まで抜かれていたんです。自分が誰かではなく、それが何かを消すために・・・
光一
光一
・・・・・
ローラ
ローラ
でも、本当は呪いなんかじゃなかったのかもしれません
光一
光一
呪いじゃない?
ローラ
ローラ
わかりませんが・・・そんな気がするのです
アーサー
アーサー
うー・・・・・
そして、アーサー様から、黒い影が出ていった。
光一
光一
あ、あれは・・・・
謎の天の声
よくも、この俺を!
ローラ
ローラ
アーサー様!
アーサー
アーサー
・・・・・
アーサー様は、その影からローラを守ったのだ
ローラ
ローラ
しっかりして!!アーサー様
光一
光一
お、俺は何も出来やんのか?
ローラは、自分が持っていた指輪を今度は嵌めさせた。
アーサー
アーサー
・・・・うっ
ローラ
ローラ
・・・・・あなたを愛してるわ
彼女は、彼にキスをした。
そうか!これが真実の愛!
光一
光一
Σ(゚д゚;)えっ?でも、たしかその力を持つ指輪は・・・
ローラ
ローラ
アーサー様、良かった
アーサー
アーサー
ローラ?
アーサー様の澄んだ瞳が戻ったみたいだ。
ちゃんとローラのことがわかるようだ。
アーサー
アーサー
・・・・ローラ、すまない
ローラ
ローラ
いいんです。あなたが生きていて下されば・・・
光一
光一
・・・・!2人とも、いい雰囲気なところ悪いけど、逃げるんや!あの黒い影・・・
そう、アーサー様から抜け出した影はまた、誰かに乗り移ろうとしていた。
謎の天の声
お前も私を見捨てるのだな。だが、
光一
光一
謎の天の声
お前たち地球人も生きては帰れないはずだ。
覚悟しな
光一
光一
どういうことや
まだ、記憶が戻らない光一はなんのことかわからずにいた。
そしてその影は・・・
ローラ
ローラ
まさかまた、誰かの元に?
謎の天の声
ご名答だ。お嬢さん。そして、君たちはしばらくここで待っていろ
ローラ
ローラ
光一
光一
うわっ
アーサー
アーサー
な、なにをする。
3人は、縄で縛られ、身動き出来なくなってしまったのだ。
ローラ
ローラ
お願いです!
双子の方に伝わりますように!
ローラは、自分の指輪に願いを込めた。
リリーとマリーに伝わりますようにと。

そしてその頃・・・・
マーク
マーク
ちょっと来てくれる?
すでに、影はマークの元へたどり着いていて・・・
リリー
リリー
えっ?待って・・・わたしは今から
マーク
マーク
いいから来いよ
と、リリーのお腹を殴り・・・
リリー
リリー
うっ・・・
マーク
マーク
お前は俺のものだ
リリー
リリー
・・・・(剛、助けて・・・・)
マークは、リリーを担ぎ・・・・そのまま歩いていった。
そして・・・
リリー
リリー
助けて・・・
剛
えっ?リリー?
俺に助けを呼んでる?
マリー
マリー
剛さん?
そして俺は、急いで階段を降りて外に行き、
剛
リリー!!
と叫んだ。
マーク
マーク
この女は頂いてゆく
剛
マーク!!待てや!
マークの声は、あの時の天の声と混ざっている。
よくある、操られてるってやつや
リリー
リリー
・・・・剛!助けて!
気絶していたリリーが起きたが
剛
リリー!!
マーク
マーク
フフフ
不気味に笑うと・・・
マリー
マリー
リリー!
マリーも外に出てきた。
ビシッ!!
剛
なっ!
マリー
マリー
結界?
結界を張り、それ以上近づけないようにした。

マークは、まさか操られている
マリー
マリー
マーク!あなた・・・
マーク
マーク
今頃気がついたのか。片割れさん。
リリー
リリー
・・・・
マーク
マーク
この子は貰ってくよ。じゃ
そう言って消えていった。
剛
あっ!ちょっと!
マリー
マリー
・・・・
まるでそこにいたという気配は無くなった。
剛
俺のせいや
マリー
マリー
えっ?
剛
マリーに守れって言われたばかりやのに・・・
マリー
マリー
・・・剛さん・・・
剛
俺、言うてしもたから。マークと幸せになれって
マリー
マリー
剛さん、大丈夫です。なにか策を考えましょう。指輪を持ってるリリーがきっと私たちに居場所を導いてくれるはずです。
剛
いや、でも・・・・
マリー
マリー
少なくとも、リリーとあなたの方が繋がっているはずです。大丈夫です。信じて?
剛
・・・・・・わかった。
そして俺たちは、リリーを助ける策を考えることにしたんや。

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