第27話

新人(弐)
240
2025/09/19 11:00 更新
くられ先生
さて、君はこれからどうしたい?
マイキ
僕、は
俯いていた顔を、正面にあげまっすぐにくられ先生を見つめる。
マイキ
僕はここに恩返しがしたいです。
レイユール先生
特に、恩返しされるようなことはしてないですよ?
うんうん、と周りが頷き、
ツナっち
ここ、マイキが思う以上にやばいですよ?
と、ツナっちが自分の考えを率直に話す。
マイキ
いえ!あの人達から守ってくれただけ!御恩があります!
マイキの素直な視線に、あぁ…と声を漏らすツナっち。
joker先生
心外だな〜ツナっち〜
シロヘビ先生
まるで私達が、酷いことしてるみたいに〜
レイユール先生
これは、硫酸風呂ですかね〜?
ニコニコと悪い怪人たちがツナっちを見つめて笑っている。
ツナっち
え?嘘でしょ〜?
と、少し本気そうな先生達に動揺しながら、くられ先生の判断が下りるのを待つ。

暫くすると
くられ先生
よし!
と言うくられ先生の声が響く。

すると、先ほどまで騒いでいた怪人達の会話がピタリと止み、くられ先生の方向を向く。
くられ先生
判決を下します!
先生達
(んな、裁判みたいな)

という、怪人達の心を置いてまた話し始める。
くられ先生
あなたの名前に任せる!
あなた
ゴホ、
突然のことに、珈琲を飲んでいたあなたの名前先生が吹き出す。
亜留間先生
平気?
倫獄先生
タオルどうぞ
あなた
あ、ありがと
と倫獄先生から渡されたタオルを受け取り、口元についた珈琲を拭き取り、もう一度くられ先生の方を向く。
あなた
んで、なんて?
くられ先生
だから!君にまかせる!
先生達
いやいやいや!!
怪人達から盛大なツッコミがはいる。
ツナっち
なぜあなたの名前先生!?
黒幕
自分で判断してください!?
倫獄先生
もっと、こう…あったでしょ!?
くられ先生
まぁ、まぁ、まちたまえw
と片手で、キャンキャン騒ぐ怪人達を止め、珈琲を静かに見つめるあなたの名前先生の方を向く。
くられ先生
君が一番、「人間」の事を分かってるでしょ?
少しいたずらっぽく話すくられ先生にあなたの名前先生が少し嫌そうな顔をしてくられ先生を睨みつける。

黒幕さんや亜留間先生もはぁ…とため息をついている。
あなた
そ〜ゆ〜ところが、嫌われる理由ですよ。
くられ先生
よく言われるよ。
と、にたり、と漫画のような不気味な笑みを浮かべてあなたの名前先生と話しをする。

あなたの名前先生は、
あなた
俺は正直入れたくはない。
シロヘビ先生
理由を伺っても?
あなた
人は脆いんだ。
悲しそうに、コップの底を見ながら、
あなた
ツナっちみたいに、培養できれば話しは別だが、
あなた
人は、人間は、 すぐに体を真っ赤にして、何処か届かない所に消えてしまう。
何かを思い出しながら、話しているような口調で、
あなた
もう。目の前で、誰かが死ぬのはごめんだね。
こう、答えるあなたの名前先生は、たくさんの苦労があったことを、何か大切なものをなくしたことを、物語っていた。

あなたの名前先生は、冷え切った珈琲をゴクリと一口で飲み込むと、コツン、と音を立ててコップを置いた。

そっとくられ先生が口を動かす。
くられ先生
じゃあ、君が強くさせればいいんじゃないの?
その言葉を、一瞬にして理解したあなたの名前先生は眉間なシワを寄せ、嫌そうな顔をする。
あなた
……弟子を取れ、と?
そう、あなたの名前先生が口に出すと、先生達は、あぁと首を縦に振る。
くられ先生
流石!よくわかってるね〜
亜留間先生
ん?少しいいかい?それじゃa(((
あなた
(((俺はもう弟子は取らないし、取れような身分ではない。
亜留間先生の言葉を遮り、そう口を出すあなたの名前先生の声は、怒りを含んで居るような気がした。
先生達
(もう?)
皆の頭が、クエスチョンマークで埋まる。

そのことはお構い無しに、くられ先生とあなたの名前先生は話を続ける。
くられ先生
君もそろそろ克服したらどうだい?
くられ先生
そんな、昔のことに囚われる男じゃないだろ?
あなた
……
くられ先生
まぁ、嫌ならいいさw
くられ先生
残るのは、「君が逃げた」と言う証拠だけだからねw
その言葉と同時に、ダン!、と机を思いっきり叩く音が聞こえ、くられ先生は、にたにた、と笑っている。

あなたの名前先生が勢いよく立ち上がったのだ、
あなた
そうだな。
あなた
逃げることは、良くないことだな。
ぽつりぽつりと、言葉を話していく、

ゴゴゴと、某、漫画のような効果音を背景に立てて
あなた
よし、マイキ
と、マイキの方を向けば元気な声で
マイキ
はい!
と返って来る。
あなた
君は大学は寮かい?
すると、さっきの表情とは、打って変わり顔を青白くさせているような気がする。
マイキ
えっと…今は親?と一緒に住んで、います。
あなた
昔の家に帰りたいかい?
マイキ
………
マイキの手を見ると少し震えているような気がする。

あなたの名前先生が、はぁ、とため息をつくと席を立ちマイキに近づくと、大きく手を縦に振りかぶった。
マイキ
ッ!
マイキは、手を挙げると同時に目を思いっきりつぶり、手を十字にして、頭を上に持っていき守りのポーズをとる。

これは、
あなた
暴力、ね、
悲しそうに、ぽつりとつぶやいたあなたの名前先生は、あげていた手をおろして、優しくマイキの頭を撫でた。
ツナっち
なんで、今のでわかるんです?
あなた
ん?あー、
あなた
日頃から殴られていたりすると、反射的に守らなくては!と頭が判断するんだ。んで、まぁいじめのこともありそうだが、
なにより、と続ける。
あなた
体の痣の数が、異常だ。
そう、はなすと、マイキーはまた、体をビクリと動かす。
亜留間先生
確かに。なぞに多かったね。
あなた
それに、俺たちが口論しているときに、青ざめた表情で見ていた。
シロヘビ先生
怒られていたから、ですか?
あなた
まぁ、あくまでも持論だ。本当かはしらん。
眠いから、合ってるかどうかも…だけどな。

と付け足し
ひらひら、と手を振ってはまた椅子に座る。

暫く、無言の時間が続いた後、
くられ先生
ここに。おいておいて良い?
あなた
はぁ、諦めの悪いやつだなw
くられ先生
いつも、でしょ〜?
あなた
まぁ、いいんじゃないか?
マイキ
え?
あなた
まぁ、君の今の保護者しだいだがな。
法律に違反しない程度でね。

と告げると
倫獄先生
そこは任しといてください!!
とん、と胸を張っている倫獄先生。
マイキ
い、いいんですか?
オドオドしながら、あなたの名前先生の顔色をうかがいながらそう、述べる。

あなたの名前先生は、まぁ…と視線をそらしながらそういうと、マイキは嬉しそうに微笑んだ。
くられ先生
と!言うことで新人のマイキ君です!
マイキ
改めてお願いします!!
先生達
お願いしま〜す
あなた
さて、そろそろかな。
あなたの名前先生が左手に着けられた腕時計を見て、つぶやくと、

ガダン

と大きな音とともに、きゃー!!という、りりか先生の奇声が聞こえた。
シロヘビ先生
あ、
あなた
さて、行きますか。
よっこらしょ、とおじさんみたいな声を上げてあなたの名前先生は椅子を立ち、りりか先生の所に向かうことにしたらしい。
あなたの名前先生とシロヘビ先生、ハスがともに廊下を歩いていると、後ろから

てとてと

とマイキがついてくる。それを無視して歩き続けていると、前から凄い速さでこちらに走ってくる、りりか先生と、ナタリーちゃんがいた。
淡島りりか先生
あ!いた!
ナタリーちゃん
ちょ!知らないひといたっすけど!?
あなた
犯人くられ先生達だよ。
ついでに、その人達治療したいからついてきてくれない?
淡島りりか先生
了解です!
ナタリーちゃん
あれ?後ろの人も新人っすか?
ナタリーちゃんが、後ろを指差す。その指の先にはマイキがいた。
マイキ
はい!新人のマイキです!
ナタリーちゃん
よろしくっす
淡島りりか先生
元気がいいことww
シロヘビ先生
嫌味にしか聞こえない…
淡島りりか先生
シロヘビ先生?
シロヘビ先生
ナンデモナイデス
あなた
www
あなた
ほら、早く行くぞ。ハスがウズウズしてるから。
先生達
はーい!
モブさん
イダイ!イダイ!
モブさん
ちょ、うるさい!
モブさん
っ、くそ!
しばらく廊下を歩いていると、そんな声が聞こえてくる。

駆け足で行くと、見開きになっている扉の中には肩を押さえて悶えている人が一人、その悶えているのを支えている女子が一人、謎男子が一人。
シロヘビ先生
思ったよりも攻撃効いてましたね。
あなた
腕折った?
シロヘビ先生
脱臼させただけですよ。
平然とした顔でそういうシロヘビ先生は、多分後でりりか先生に怒られるであろう。
あなた
はぁ
とため息を1つつくと、マイキが肩をビクリと震わす。
あなた
やるかぁ〜
といって、ぐい、と肩を伸ばすとあなたの名前先生の綺麗な髪が横に揺れる。
ナタリーちゃん
え?殺る?
あなた
んな、物騒な…
淡島りりか先生
んじゃあ、ヤr((((
あなた
りりか先生ストップ。
シロヘビ先生
それは、駄目でしょ。
あなた
ハイは〜い。ガキども黙れ〜
コツコツ、と靴下を履いているのに立つわけない靴の音を立てて、慌てふためく学生の前に歩いていく。
あなた
取り敢えず、脱臼を治すか。
淡島りりか先生
やりますよ〜。少し失礼
といった次の瞬間、ガキ、と絶対なってはいけない音がなる。少なからず、治ったのだろうが、
モブさん
イッぁ゙?
と、痛そうな顔をしている。

一方で、もう1人の男子と、女子が、
モブさん
ねぇ!ふざけんなよ!
モブさん
早く、ここからだせや!殺すぞ!
マイキ
ッ、ぁ
押されているのか、単純に怯えているのか、よくわからないが、あなたの名前先生は二人をつかんでは、床に投げ飛ばす。
モブさん
痛っいわね!
モブさん
ふざけんな!
あなた
ぁ゙?
かつてない低音に、ビクリと体を動かす先生達と、ひぃ、と怯えたような声を出す、モブ2人。
モブさん
な!なによ!!これは監禁よ!!
モブさん
そ、そうだそうだ!!これは立派な犯罪だぞ!!!
あなた
……よし、白蛇、りりか、マイキ、ナタリー部屋出ろ。
マイキ
え?
ナタリーちゃん
あぁ、(察)
淡島りりか先生
わわ、可哀想に。
シロヘビ先生
程々にしてくださいね。
あなた
できたら。な?
淡島りりか先生
はい、マイキ君?行きますよ〜
マイキ
え?え?
モブさん
おい!、まて!俺たちを置いていくのか!?
モブさん
ねぇ!マイキ!助けなさい!
モブさん
ふざけんな!
あなた
はいは〜い。小童だもは、
あなた
黙っていろ。(ド低音)
少し騒がしかった部屋が一瞬にして凍りつき、先生達は部屋を出ていった。

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