第14話

思い出と海

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2021/01/10 02:42

ついに夏休みが始まった


私たちは、時任さんの別荘に遊びにきた


近くの海の浜辺は、
多くの海水浴客で賑わっている

早川友美

私泳いでくる！

友美のビキニ姿は、胸元が眩しい

倉持ケイ

俺も！

倉持くんと友美ははしゃぎながら海へ向かっていった

2人は、なんだかんだ波長が合っている気がする


もしかしたら、私の知らないところで色々進展しているのかもしれない

倉持くんは、以外にも筋肉質で
黒須くんより骨も太い

私

みんな楽しそう

私はパラソルの下で隣に座る
黒須くんに話しかけた

黒須洸

あなたは？

私

私も

黒須くんは、残念？ながら
パーカーを着ている

内心、私はそのパーカーの下を
見てみたい気持ちでいっぱいだった

時任沙和

ちょっと、あなたさん？
コウと2人きりなんて
いい度胸じゃないの！

沙和ちゃんは、
人数分の飲み物を抱きかかえながら戻ってきた

ジャンケンで負けたからパシリになってしまった

私

あぁ、ごめん……ありがとう

時任沙和

早川さんと倉持のやつ！

風間夕希

おお！
いたいた！

私

風間さん！今村さん！

時任沙和

げ、本当に来たんですか！？

今村まりか

そりゃね、黒須っちの
シャッターチャンス
逃す訳にはいかんでしょ

今村まりか

って、何で上着着てる訳！？

時任沙和

私が着せました

私

（そうだったんだ……）

風間夕希

おお、まりにゃん対策

パシャ

スマホのカメラのシャッター音がなった

時任沙和

ちょっと、今撮たわね
消しなさい！

今村まりか

いいじゃん、上着着てるし

黒須洸

（デジャヴ……？）

そのあと、

黒須くんは両手を引っ張り合われ
沙和ちゃんと今村先輩が言い争っている
隙を見つけて


私の手を引っ張って走って逃げた

黒須洸

はぁ……

黒須洸

ごめん……

私

はぁ…はぁ…
黒須くん…走るの
早い……

黒須洸

やっと逃げれた

黒須くんはパーカーを脱いだ

黒須洸

海……入る？

私

うん！

2人で手を繋いで海に入ってはしゃいだ


そのうちみんなに見つかって


みんなではしゃいだ




少し前は



黒須くんは



人を避けて生きていた



なのに




今、





黒須くんの周りには





こんなにも



沢山の人が





沢山の友達がいる





キミの涙は





私とキミが近づいたきっかけ




キミにとっては



きっと





辛いものだった





でも





私は




あの日





キミが泣いてくれて




良かったと思う








だって







キミを知れたから







今、キミが








笑っているから