那須side
"本日東京は猛暑日となっており、40度近くになるとされています"
なんて連日のごとく朝から猛暑注意の情報が流れる
そんな真夏の朝なんだけど、俺は気温とは真逆の状態で
「 さむ… 」
朝起きた時からの違和感
暑いはずなのに、肌寒く感じて今着てるのは長袖ね
ブルブルと震えるほど寒くなってきて、あぁこれ寒いというか悪寒なんだと気づいたのはさっきのこと
「 ……しんどい 」
これ調子が悪いんだと感じてからは、体調は急降下
さっきまで感じていなかっただるさが襲ってきて、心做しか頭も痛い気がする
そんな時にピロンと通知音がなって、スマホを確認すれば 櫻井翔 の文字が
「 …やっば 」
体調の悪さに気を取られすぎていたけど、実は今日は夜櫻井くんと風磨くんとご飯に行く約束をしてて
"今日18時にここね"とメッセージを送ってくださった
返信しなきゃ って文字を打とうとするんだけど、こんな状態でご飯を食べに行っていいものなのか、、
先輩2人との約束をドタキャンする形になってしまっていいのか、、
なんていう2つの案で葛藤する
「 まじさいあく…はぁ… 」
体調が良かったら、一目散に返信してウキウキで時間まで待つのに、今日は違う
なぜなら体調が悪すぎるから
体調悪いままいってあまり気分上がらなかったら失礼だし、ドタキャンするってなっても今後の信頼関係にも影響してしまう
どちらを取っても危機的状況は免れないわけで、一旦考えようとスマホを閉じて、横になり、天井を見つめる
そのうちにゆっくりと瞼を閉じていた
「 …ん、11時か… 」
約2時間寝ることができて、さっきよりも体が楽な気がして
このままゆっくり休んでいれば回復するんじゃないかと思って、勢いで 今日はお願いします と返信
するとすぐにグッとポーズをしたクマのスタンプが送られてきた
これでもう、やっぱ今日やめておきます、なんて言えるタイミングなんかなくなって、あとは治すことに全集中するのみ
ってなったら寝てしまおうってことで、再び眠りについた
「 …よし、行こう 」
あれから4時間ほど寝て起きたのは18時
しばらく睡眠時間が短かったからか、昼寝とは言えないくらいの長さ
だけどそのお陰が少しばかり体調が回復してきて、しんどい…って思うことなく1時間ほどで準備完了
「 ここでお願いします 」
なんて言って、タクシーで今から櫻井くんが予約してくでさったお店に向かうところ
タクシーで約15分くらいのところだから、体を休める為にも目瞑ってみて
そうすればいつの間にか夢の中に入ってたらしく、運転手さんの声で目が覚めた
「 ありがとうございました 」
タクシーから降りてお店へと向かう道中、心做しか少し寒い気がして嫌な予感
けど気のせいだと無理やり言い聞かせて、送られてきた部屋へと入ればお二人共揃っていた
「 お疲れ様です!! 」
菊池「 お疲れ〜 」
櫻井「 お疲れ様 」
櫻井「 和食って感じのところだけど、大丈夫だった?? 」
「 大丈夫です!! 和食大好きなので!! 」
「 ありがとうございます!! 」
櫻井「 はーい 」
櫻井「 んじゃ好きに注文しちゃってね 」
菊池「 おれ何食おっかな〜 」
タッチパネルを操作する風磨くんを横目に、何なら食べれるかなと頭フル回転で考える
重いものは気分的にも食べたくないから、ヘルシーなものを注文したい
菊池「 那須、すき焼き食う?? 」
「 …あ、や、今は…大丈夫です 」
菊池「 あまじ、おっけ 」
菊池「 ほいこれ、こっから好きなの選びな 」
「 ありがとうございます 」
菊池「 うい 」
ざっとタブレットにあるメニューを目に通すと、大体食べられそうなのは野菜サラダと頑張って魚
さすがにサラダだけは…って思って、とりあえず煮魚を注文した
ついでにドリンクも、って思ってメニュー見ながらアルコール飲めるかな…って考えて
けど多分、アルコールは悪化するって直感的に思ってジンジャエールに
菊池「 あれ、那須飲まない人だっけ?? 」
「 いや、明日ちょっと早くて… 」
櫻井「 そっかそっか、じゃあ今日はやめた方がいいかもね 」
何とかごまかせた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。