朝、6時半。
決まった時間に部屋にはノックの音が聞こえる。
読んでいた本を閉じて扉の方へと向かう。
そう、私はそう言う家の子だ。
大企業と呼ばれる区分の中に入る会社の社長令嬢。
広い庭付きの邸宅、黒く太陽の光を跳ね返す数台の高級車、朝から夜まで世話をしてくれるメイドや執事、手入れをされた髪に肌触りの良い布団。
そんな環境の中で育てられた。
舞弥
私の可愛い、世界一の妹。
ふんわりとしたボブカットと大きな目、可愛らしい顔、そして、
人を笑顔にする力のある、大切な私の妹。
廊下をメイドと一緒に歩く私にパジャマ姿で舞弥は突撃して来る。
そんな会話を繰り返すうちに一気に学校へ行く時間となった。私の学校も、舞弥の学校もここから徒歩で行ける距離にあるので、毎日一緒に家を出る。
玄関を閉めて少し歩いて門をくぐる。
昔は華族であったというこの家はばっちり日本風の庭ではあるものの、建物は和洋が一体化した様なものであり、『流石我が家、威圧感が凄い』と妙に納得してしまうものがある。
私が門の扉を閉め、舞弥がそう言いかけた時、
黒塗りの外車に乗って、窓から手を振る、私の幼馴染の姿があった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キャラ設定。
*望月あなた
「望月文庫」と言う明治時代から続く超大手出版社の社長令嬢。本華族の家の子。大人しい性格で物分かりがよく、ストレスを溜め込んでしまうことが多い。可愛い、と言うよりかは美しいの表現が正しい。学力は学年TOP5に余裕で食い込むけど、やらかしたら一気に崩れ落ちるタイプ。家族のことが大好き。最近舞弥の影響でスマホゲームにハマった。推理ゲームとかパズルゲームがお気に入り。パズ○ラとかやらせたら上手そう。幼馴染かつ、婚約者である玲王には中1の時に初恋を自覚。普段から強がりなのに、玲王の前ではもっと強がってしまうのが悩み。「こんなにひねくれず、素直になりたいな…』
*望月舞弥《まや》
あなたの妹、あなたの事が大好きな中学三年生。朝が苦手な陽キャタイプ。『絶対に、お姉ちゃんと同じ高校に行ってやる!!』












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。