第2話

初恋の決まり第二条
200
2023/01/02 16:30 更新
朝、6時半。




決まった時間に部屋にはノックの音が聞こえる。
メイド
あなたお嬢様、おはようございます。
あなた
おはよう、入っても大丈夫よ
読んでいた本を閉じて扉の方へと向かう。














そう、私はそう言う家の子だ。










大企業と呼ばれる区分の中に入る会社の社長令嬢。





広い庭付きの邸宅、黒く太陽の光を跳ね返す数台の高級車、朝から夜まで世話をしてくれるメイドや執事、手入れをされた髪に肌触りの良い布団。








そんな環境の中で育てられた。


メイド
失礼します。それではお嬢様、朝食の準備ができておりますので、
あなた
分かった、見ての通りベットメイキングも換気も、着替えも終わらせているから、先に舞弥の方に行ってあげて。あの子、多分まだ寝てると思うの。
メイド
…!!本当に、お嬢様は…天晴れですよ…朝ぐらいもっとゆっくりなさったらいかがです?
あなた
別にいいの、それに、私が早く起きておかないと、貴方の仕事も増えるでしょう?私はともかく、今中3の舞弥には貴方からのサポートが必要になってくると思うの。
舞弥


私の可愛い、世界一の妹。


ふんわりとしたボブカットと大きな目、可愛らしい顔、そして、
舞弥
お姉ちゃーーーん!!!
あなた
舞弥!!
人を笑顔にする力のある、大切な私の妹。



廊下をメイドと一緒に歩く私にパジャマ姿で舞弥は突撃して来る。
舞弥
おはよ!お姉ちゃん!神崎さんもおはよ!
あなた
おはよう、舞弥、よく眠れた?
メイド
おはようございます、舞弥お嬢様。
舞弥
もっちろん!ちゃんと寝たよ!お姉ちゃんと同じ学校、絶対に行ってやるんだから!
あなた
確かに、舞弥はうちの高校の制服が似合いそうね
舞弥
お姉ちゃんと一緒の制服着て、一緒の道歩くの!
あなた
はいはい、でも、まずは高校に受かってからね〜
舞弥
うぐっ…
あなた
大丈夫よ、舞弥はお利口さんだもの
舞弥
一応合格範囲内にはいるけど…やっぱり、お姉ちゃんの妹として、目指せ主席入学!
あなた
ちょっと、それ、私にもプレッシャーじゃない?
舞弥
そんな事ナイナイ
あなた
嘘つけ〜!



そんな会話を繰り返すうちに一気に学校へ行く時間となった。私の学校も、舞弥の学校もここから徒歩で行ける距離にあるので、毎日一緒に家を出る。
お母様
行ってらっしゃい、気をつけるのよ
お父様
いってらっしゃい
メイド
いってらっしゃいませ
舞弥
いってきまーーす!
あなた
いってきます。
玄関を閉めて少し歩いて門をくぐる。



昔は華族であったというこの家はばっちり日本風の庭ではあるものの、建物は和洋が一体化した様なものであり、『流石我が家、威圧感が凄い』と妙に納得してしまうものがある。
舞弥
そーだ、お姉ちゃん!今度でいいんだけどさ…
私が門の扉を閉め、舞弥がそう言いかけた時、
御影玲王
あ、おーい、2人!
黒塗りの外車に乗って、窓から手を振る、私の幼馴染の姿があった。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


キャラ設定。


*望月あなた  
「望月文庫」と言う明治時代から続く超大手出版社の社長令嬢。本華族の家の子。大人しい性格で物分かりがよく、ストレスを溜め込んでしまうことが多い。可愛い、と言うよりかは美しいの表現が正しい。学力は学年TOP5に余裕で食い込むけど、やらかしたら一気に崩れ落ちるタイプ。家族のことが大好き。最近舞弥の影響でスマホゲームにハマった。推理ゲームとかパズルゲームがお気に入り。パズ○ラとかやらせたら上手そう。幼馴染かつ、婚約者である玲王には中1の時に初恋を自覚。普段から強がりなのに、玲王の前ではもっと強がってしまうのが悩み。「こんなにひねくれず、素直になりたいな…』






*望月舞弥《まや》
あなたの妹、あなたの事が大好きな中学三年生。朝が苦手な陽キャタイプ。『絶対に、お姉ちゃんと同じ高校に行ってやる!!』

プリ小説オーディオドラマ