たっつんは困惑しながら腕を振り払い。
うりの待つゲームセンターへと向かってしまった。
一人残されたじゃぱぱは。
自分の席で拳をきつく握りしめた。
翌日の放課後。
じゃぱぱのモヤモヤは限界を迎えていた。
忘れ物を取りに教室に戻った。
その時だった。
教室の中で。
他クラスの女子生徒がたっつんの肩に手を置き。
顔を近づけて口説くように話しかけている。
たっつんは戸惑い。
顔を真っ赤にして困っていた。
その瞬間。
じゃぱぱの頭の中で何かがブツリと切れた。
低い声とともに。
じゃぱぱが教室に踏み込む。
相手の女子生徒の手を強引に跳ね除け。
たっつんの身体を自分の後ろへと引き隠した。
じゃぱぱの瞳は。
これまでに見たことがないほど冷たく怒りに満ちている。
じゃぱぱは相手の女子を鋭く睨みつけると。
たっつんの手首を今度こそ痛いほどの力で掴み。
強引に廊下へと連れ出した。
人気の無い非常階段の踊り場まで来ると。
じゃぱぱはたっつんを。
壁に押し付けるようにして行く手を阻んだ。
いつも優しくて明るいじゃぱぱの。
暗く真っ直ぐな独占欲。
その強い視線と。
激しい嫉妬の言葉に圧倒され。
たっつんは恐怖と混乱で。
息が詰まりそうになった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。