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真っ黒で何もない空間。小さい2つの穴から外が見えるだけ。
ら「あーあ、結局あのマフラーはあれ以降使わずじまいになっちまったなぁ…」
猿山は偶像の中であの日のことを思ってそう独りごちる。
ら「あんなの、もう処分されてるだろうなぁ…」
まあ、俺にはもう関係ない
ザッザッザッザッ
・・・、近づいてくる足音がする。
2つの穴から外を覗いて見ると、そこには、例のあの赤いマフラーを持った天乃絵斗が立っていた。
ら「!」
まだ処分されてなかったのか…!?
最初は気づかなかったが、後ろにもあのいつもの5人がいた。でも、もうひと目じゃわからないほど大きくなっていた。
ら「あいつら…大きくなったな…」
いや、俺にはあいつらの成長を喜ぶ資格なんかない。そう思って穴を覗くのを止めた。
すると声が聞こえてきた。
ゾ「猿ぅ、戻ってこいよ…」
コ「あんたが居なくなってから毎日寂しいねん。」
ト「俺、あんたと同じ学校の先生目指すことにしたわ。」
ロ「また先生に体育教えてもらいたいなぁ。」
鬱「あんたがしたことは絶対に許されへん事やけど…もうそんなのどうでもええわ。薫が待ってるで?」
ぺ「らだぁっ!」
幼馴染のあいつの声は、涙で震えていた。
ら「っ!」
・・・、そんなの、俺だってそうしたい。だが許されない。許されてはいけない。
それでも、らだ男の手は届くはずも無いのに闇に伸びていた。すると、あいつの手と自分の手が合わさる感覚がした。
クッ、ぅウ、グスッ、ううぅ…
もう…戻れない…
???「あの小童共に会いたい、そう望むか。」
ら「…?」
???「ならば一時の間だけ小童共に会うことを許そう。」
ら「!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。