第29話

「 ✦ 𝟐𝟔 ✦ 」
443
2026/01/02 17:41 更新





あなた
ハムと、卵使っていいですか?

いなみ
いいよ、冷蔵庫にあるもの好きに使って!





トースターにパンをセットしてくれている




伊波ライさんに一声かけると、




元気な返事が返ってくる




あ、このハム切らないといけないやつだ、




あなた
(お高いやつ、)

いなみ
あなたさん、次はー?

あなた
レタスを洗ってちぎってください

いなみ
おっけーい

あなた
あ、包丁って何処ですか

いなみ
包丁、包丁…あった、はい

あなた
ありがとうございます





包丁、久しぶりに握るな、




いや、正確に言えば久しぶりでもないんですけど




今日?昨日?夢の中で握ったし




あ、やばい、包丁が赤く見えてきた




厄介だな、記憶って




まぁ記憶のおかげで私、生きられてるんだけど




赤黒くて、ドロっとした感じ




お父さんの血、かな。




不健康だったもんね、あの人




本当に人間の脳ってすごい、




包丁を握っていると認識するだけで




関連付けてズルズルと掘り起こせるんだもん。




いなみ
あなたさん?
いなみ
どうかした?ボーッとしちゃって

あなた
…、なんでもないですよ
あなた
どう切ろうかなと思いまして

いなみ
、そっか!




















あなた
(お皿、)

いなみ
はい、お皿
いなみ
トーストあっち持ってくねー

あなた
ありがとうございます





心読めるのかな、




いや、ただの気遣いか、さすがですね




ほしるべ
なんの匂いですかー?
ほしるべ
え、豪華な朝ごはんが俺の目の前に

あなた
おはようございます

いなみ
るべ、おは…
いなみ
寝癖ぐらい直してこいよ



そう言う伊波ライさんの言葉を聞いて




星導ショウさんの髪の毛をしっかり見る




寝癖なのか、癖っ毛なのか、




分からないけれど、




髪の毛がぴょんぴょんしてる状態で




星導ショウさんが起きたようだ。




本当に匂いで起きてきたな…




ほしるべ
おはようございます
ほしるべ
匂いに釣られて来ちゃいました

むらくも
なんかいい匂いする!
むらくも
うおー!美味そう!!!

ほしるべ
起きて早々元気すぎません?

いなみ
ね、匂いで起きてきたでしょ?





どうだ、と言わんばかりに




私の隣に来てドヤ顔してくる伊波ライさん




あなた
はい、
あなた
そうですね

ほしるべ
なになに、なんで笑ってるんですか

あなた
今、
いなみ
俺らだけのひみつー!

あなた
え、あぁらしいです





秘密、?




別に秘密にするほどでもない事だけれど、




むらくも
なんやそれ?!

ほしるべ
ズルいですよー!

いなみ
はいはい、
いなみ
せっかくあなたさんが作ってくれたんだから
いなみ
冷めないうちに食べるぞお前ら!

ほしるべ
そうなんですか?





そう言いながらこちらを見る




あなた
はい、そうです

ほしるべ
だから、こんなに美味しそうなんですね
ほしるべ
まぁ、ライが俺らの分まで
ほしるべ
作ってくれるわけ無いか…

あなた
(断定しちゃうんだ…)

いなみ
んだと??

ほしるべ
きゃー!

むらくも
はぇ〜、絶対美味しいやん!
むらくも
ありがとな!

あなた
はい、お口に合ったら嬉しいです















 あなたちゃんの思っていることが敬語やタメ語になるのは

  わざとですので、こだわりポイントです😤










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