
ちょ〜っと待ってください!

なんだ?どうかしたのか?

私、ついさっき組織に入ってきたような奴ですよ!?

それに特殊部隊00って、あの最強で有名な部隊じゃないですか。

しかも任務成功率99.9%で…

ああ、そうだが?

こんな私じゃ、皆さんの足でまといになってしまいます…!

チッ はあ

ちょっ!今舌打ちしたよね!!

お前は人の話しを一ミリも聞いていなかったのか?

はっ!?聞いてましたけど!

リーダーは能力を持つ奴は稀だと言っていただろ

そういう特別な奴が特殊部隊00に入って何が悪い

………。

綾人の言う通りだ。

特殊部隊00は名の通り、特殊なやつが集まっているんだ。

………っ

と言っても現在は、私と綾人ともう1人の3人だけだがな。

3人?

(3人だけなのに最強って……何それ、すごい)

どうだ?あんたも能力が使えるんだ。
特殊部隊00に入らないか?

私は………
ずっと、研究所に閉じこもってた。閉じ込められていた。
研究所以外の居場所を求めていた。
だから……………

………っ

よろしくお願いします…!

…………。

ああ、よろしくな!

もう1人は任務で不在だが、いつか紹介する。

私も今から仕事があるから2人でゆっくりしててくれ。

!!!!?

!!!

あーそれと……
神樂さんが耳元で呟いてきた。

綾人は普段全く喋らない無口なんだ。

それがあんなに喋るなんて、お前なかなかやるな?

!!!!!

それじゃ!

あっ……!

仕事気をつけてください!
神樂さんは手をヒラヒラと振って出ていってしまった。

…………。

…………。

(……なんか、めっちゃいい人だったなぁ、神樂さん)
私が部屋を出て行こうと歩き出すと……

………おい

っ!(びっくりした…)

聞きたいことがある。

ちょっと、その前に手離してよ。

地味に力強いから手首痛い…!

………。

(……こいつ、絶対反省してないでしょ)

聞きたいことって?

研究所に来る前のことだ。

確か6年前に研究所へ連れて行かれたんだったな。

そう、だけど

(それがどうしたんだろう?)

6年前、研究所へ来る前、お前はどこで暮らしていた?

!!!

答えろ

………。

実は私、記憶がないの…。

………!

6年前に私の住んでいた街が燃やされて

その時に連れ去られたって研究員から聞いたけど…

その時の衝撃で記憶を失っちゃって…

…………。

家族の顔も名前もわからないの。
自分がどんなふうに生活してたかも。

………。

綾人がなんで知りたいかはわからないけど

答えられなくてごめん…。

……

月宮、だよな

???

俺はあんたの………

いや、なんでもない。

何よ!気になるじゃん……。

今言うことでもないなと思って

……そ

んんん〜!もう!綾人のせいで空気重たくなった!

……は?

本部の案内して!
私は特殊部隊00の新人なんだから…!

ね!先輩さん?

チッ 一回で覚えないと⚪︎す

ちょ!なんでよー!

全部お前が悪い

お前が…

…っ………

(……何この違和感)
この時、綾人の瞳がやけに切なそうに揺らいでいた。

(……気の、せいだよね)
(^ ^)
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