授業がやっと全部終わって帰り道を歩く。
全身ビチョビチョになってしまい風が吹くと肌寒くて溜息を溢す。
大丈夫、大丈夫なんて言い聞かせながら歩く。
うらみちお兄さんのお仕事は20時くらいに終わると推測して
うらみちお兄さんの家で1人でいる時間はざっと4時間ほどか?
うらみちお兄さんの家の鍵を握り締めながらアパートの階段を登り
うらみちお兄さんの家の鍵穴に鍵を差し込み回せばガチャッと音がなり開く。
誰もいないであろううらみちお兄さんの家に入り急いで
扉と鍵を閉める。
家に帰っても借金の事についてでイライラした両親が殴ってくる
でもその両親は借金取りがくる日だけ逃げる為今日は痛い思いはしなくて済む。
思わず安堵のため息が出てしまう。
スクール鞄を地面に置き、放し飼いされているダンベルを避けながら
手洗いうがいをしに洗面所へ向かい鏡を見れば顔に痣が出来ている。
服もビチョビチョだ。
一度自分の家に戻って風呂に入り着替えてからの方が良いかななんて考える
時計を確認しうらみちお兄さんの家からこっそり出て自分の家に駆け込み
鍵をかける。
鍵をかけることが癖になっているのだろう。良いことだ。
さて、さっさと風呂入って着替えて戻ろう。
私はバスタオル片手にお風呂場に向かった。
お風呂から出て着替え終わらせて自分の家から出る。
もう5時を回っていてそろそろ借金取りの人が来る時間だ。
急いでうらみちお兄さんの家に駆け込む。
相変わらずうらみちお兄さんの姿はない。
虚しい…
リモコンを手に取りテレビを勝手につければママンとトゥギャザーが映し出されている
うらみちお兄さんが無駄に声のトーンを高くしてしゃべっている
うらみちお兄さんがそういえば歌のお姉さんと歌のお兄さんが出てくる。
うらみちお兄さんは情緒が常に死んでいるからテレビ番組中でも
情緒が死んでるシーンが良く出るから見てて飽きない
後ろからそんな声が聞こえたが気のせいだろう。
いた、幻聴じゃなかった。
いや、早帰りだな…
パパッと着替えているうらみちお兄さんを横目にテレビを見る
空元気でも頑張っているお兄さんに敬礼をする。
いつでも相談乗るからね
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寝たい












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。