図書室でのひと時がいたく気に入った様子の藤堂は連日やってくるようになり、なんだかんだと私も無下には出来なくてそれを受け入れていた。
数日で私の陰キャぶりに飽きてポイッと捨てられるだろうと思っていたのに、なんだか教室でみる輪の中心の姿よりも二人きりの時の方が穏やかというか居心地良さそうにさえ見えてきた。
ポカポカの日差しを浴びて藤堂に強請られるまま膝枕をしてあげながら思っていた事がつい口から出てしまえば、ウトウトしていた目を擦りつつゆっくり起き上がった。
私と視線を合わせてふにゃりと笑えば身を乗り出して軽く唇を触れ合わせてきた。
少し照れたようなはにかみ顔で好き、だなんて言われて名前まで呼ばれれば流石に私でも取り繕えなくて
ボンッ!と音がしそうなくらい顔が赤くなって心臓が跳ねてしまう。
その様子に少し驚いてから嬉しそうに目を細めて笑う藤堂に、羞恥心が限界突破して顔を逸らしてしまう。
ぐいぐいと顔を近付けられると余計に恥ずかしさがましてきて、ううううと暫く唸ってから観念して口を開く。
少し声が震えてしまったけど、何とかお願いを叶えてあげた。
これで解放されるだろうと思ったけど、楓馬はさらにガバッと抱き着いてきた。
確かに顔は覗き込まれなくなったけど、代わりに頭が楓馬の胸元に閉じ込められるような体勢になってしまいどっちもどっちな恥ずかしさだ。
漸く離して貰えたけど、離れる時にまたちゅっと口付けられてしまって結局真っ赤な顔を見られてしまった。
……これだからモテる陽キャってやつは…もう簡単におねだり聞いてやるもんか…!
······▸
えっちシーンまだ無くてごめんご( ´•ᴗ•ก )
仲良くなってから存分にえちえち楽しもう!←←












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。