え、つまり…
悟は…
『…』
息がつまって言葉が出てこなかった
五条side
あなたの下の名前がいなくなって何週間だろうか
"愛する人と幸せに"
なぁ、お前がいなきゃ幸せになれないよ…
「悟、お前に許嫁ができた。
お前に拒否権はない。これは決定事項だ」
突然告げられたクソ野郎からの言葉
許嫁…?
はっ、親の決めた相手とは絶対結婚したくない
どうせそいつも媚び売る奴なんだろ
なんて勝手に思って
顔合わせの打診もきたけど全部拒否して、関わらず、会わず、なんなら忘れていた
そんな矢先に君と出会った
『私は九条あなたの下の名前です。
皆さん、どうぞよろしくお願いします。』
微笑む君の背景に桜が見えたような気がして
何故か君の周りだけ、どうしてか心地よい空気がした
一目惚れだった
何とか猛アタックして、許嫁だって知った時は有頂天になって舞い上がった
結果、付き合うことができた
後で傑から聞いた話だけど、そん時の俺達はまるで昔からいたかのような雰囲気だったらしい
傑いわば、「熟年夫婦かよ」らしい
それでそれでやっと結婚して…
そんな過去のことを思い出していた
あんなに頑張って手に入れて大切にして…
実家帰り…か
1人じゃ広すぎる家に寂しくなってあなたの下の名前の部屋に入る
2人で悩んで買ったベット、机、壁紙…
あなたの下の名前らしい暖かい部屋
いなくなってから埃一つないように掃除していた
ベットの下、机の中までも
2人お揃いのぬいぐるみを触る
そういえばあの机には鍵付きの引き出しがあったっけ…
"__ここには大切なものをいれるの"
合鍵は持っていた
勝手に開けるのも気が引けるが気になって
鍵穴にさした
「…は、」
「…何だよ…これ」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!