第45話

四十五話
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2020/10/13 03:55
焦凍side

梨笑の首から出る触手からは炎が出る。

表情は変わらず無表情。

言われたことだけをする人形。

梨笑の顔は綺麗だから、余計にそう思ってしまう。

叫んでも全く聞こえていないようだし、俺には何もできない。

あの触手について全く分からないから。

相澤先生も個性『抹消』を試していたけれどその触手は消えない。

個性じゃねぇのか、、

じゃあなんだって言うんだ?

そして赤羽たちは銃とナイフを持って梨笑に向けている。

っもしかしてっ!!
焦凍:おい、お前ら、、、!梨笑を殺す気じゃっ、、

烏間:大丈夫だ。あれは触手にだけ効くもの。体に当たっても害はない。

焦凍:それなら、、

緑谷:で、でも、やっぱ当たったら大怪我ですよね?ナイフだし銃って、、

烏間:その心配もない。銃の中身はBB弾のようなものだ。そしてナイフはこのように、、、硬くない。

皆:えっ、、

三奈:すご、、こんなふにゃふにゃなナイフが効くんですか、、、?

烏間:あぁ。

葉隠:で、でも、その武器持っててもそれを梨笑ちゃんに当てられるか、、、

烏間:その点については大丈夫だ。金雀枝の場合、触手の薬を入れられて間もないだろう。まだ使いこなせていないだろうから、あの子たちがやってくれる。

焦凍:でも、、俺たちより一つ下なんですよね?それだったら、俺たちがやった方が、、俺たちだってヒーロー志望だ。今まで訓練してきている。

烏間:それはヒーローになるための「訓練」だろう?あの子たちがやっていた訓練は違う「訓練」だ。、、、まぁそれが国家秘密だから言えないがな。心配しないで見ていて欲しい。

焦凍:っ、、はい。
確かに、梨笑の元クラスメイトのやつらは俺たちにはできない動きをしている。

どんな訓練を受けていたんだ、、、

でも、この動きは少しだけ見たことがある。

梨笑との訓練のとき。

、、、って、こんなこと考えると余計に悲しくなるだろ。

梨笑があんなになっちまったことにも、

自分が非力なことにも。

俺は梨笑のことが好きなのに、梨笑に何もしてやれない自分が嫌だ。
スパァァン

皆:っ!!

磯貝:っし!

烏間:金雀枝の触手は速度が遅い。使い方がまだ分かっていないのだろう。今のうちにやらなければ、、

イリーナ:もう〜、か〜ら〜す〜ま〜!ホント、あなたって心配性ねぇ〜?あの子たちじゃなくて、私のことをもうちょっと心配してくれればイイのにっ!

峰田:お、おぉ、、、////

烏間:おい。お前は自分の生徒が必死に戦っているのにそういう態度を取っていられるのか。

イリーナ:んなっ、、そ、そんなんじゃないわよ!!ちょっとだけ構ってもらいたかったのよ!

皆:(今それ言う、、、?)

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