【あなたside】
ズキッという体の痛みで目が覚めた
布団で寝ていたはずなのにいつの間にか
布団からはみ出ていたのかと思い
立ち上がろうとすると手足が縛られていて
立ち上がれなかった
状況が理解出来ず一旦周りの光景を見渡した
辺り1面硬い土で覆われていて前には
木が十字になっていた
そして俺はその瞬間理解した
俺はどこかの組織に捕まったのだと
まぁ十中八九蛇都だろうが
でも蛇都だったとしたら俺はすごく危険な状況だ
おっちゃんから話を聞いたあとだし
なんなら昨日襲われたあとだし
状況を理解してきた頃誰かが降りてきた
俺は警戒しながら降りて来ている方をみた
来たのは黒ずくめの人だった
俺は何も言わずにただその男を眺めた
言いたい放題言ったその男は
その後は何も言わずその場を去っていった
そんなことを思い後ろで縛られている
手の縄を外そうとするも
思いのほか硬く縛られておりビクともしなかった
スタッ…
すると前に誰かが降りてきた
その人は、1度だけ見たことがある人だった
雑渡さんは降りて来て早々挨拶してきたので
俺も一応返しておいた
と不思議そうに俺を眺めていた
と俺は寝転びながら雑渡さんを
見上げながらそう答えた
少し悩んでいる様子を見せた雑渡さん
俺に問いかけてきた
そして俺は
そう答えると雑渡さんは檻を軽々と開け
中に入ってきては縄を解いてくれた
そう言いながら強く縛られたせいで
赤くなってしまった俺の手首を見た
雑渡さんはそう言うと俺のことを抱えて
軽々と蛇都のアジトから脱出した
蛇都のアジトを出るとあたりは夕方になっていた
保護されることは全然大丈夫だが
利吉さんたちが絶対心配していると思うから
どうやって伝えようかと思って居ると
雑渡さんに抱えられながら森をどんどん進んでいくと
と前から大声が聞こえてきた
ニコニコしながら答えた
元気に返事をする人が俺に気づいた
と元気な人は驚いてもっと大きな声を出していた
すると後ろからスラッとした人が立っていて
元気な人の頭にゲンコツをくらわせていた
さっきまで雑渡さんに静かに運ばれていたのに
一気に賑やかになった
スラッとした人は元気な人と話していた時と違って
雑渡さんと話す時は冷静沈着という言葉が似合う人だ
そんなことを思いながらスラッとした人を見ていると
目が合ってしまい
咄嗟に逸らしてしまった
ルンルンで答えた雑渡さんに大人しく抱えられ
そのまま進んで行った
タソガレドキ城に着いたあと
高坂さんが用意してくれたという部屋に着くまで
雑渡さんはずっと俺を抱えていた
自分で歩くと言うが
と言われ何も言えなくなった
実際縛られていた手足そして胸まわりは
今でも少しズキズキしている
部屋に入ったあと雑渡さんは
殿さんに報告するために部屋を後にした
雑渡さんが部屋を出てったあと
高坂さんが救急箱を持って部屋に入ってきた
そして今高坂さんに手当をしてもらっている
2人とも何も話さずに少し気まづい雰囲気が流れる
足に消毒をつけてくれた時痛くて
少し飛び跳ねてしまった
その後も特に会話することなく手当をされた
そう高坂さんが言った
綺麗に巻かれた包帯を少し触りながらそう思う
次回
〜学園内で起こっている事の段〜












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。