_________保健室_________
バタン
ドタドタドタ
余は暇つぶしにミヤコをぶらぶら見て回ってたんだよ
でもその時のミヤコは少し奇妙で
いつもは人がたくさんいて騒がしいミヤコがしんと静まり返っていてね
そのとき後ろから強い邪気を感じて
後ろを振り向くと、血だらけの人がこっちにきてたんだ
「助けて...くだ...」
グシャ
それが誰なのかはすぐにわかった。星のハイライトが入った美しい空色の目。歌姫に相応しい透き通った声
すいちゃんの手に金色の斧が生成されていく
カキィィィン
複数の火の玉が空気中の酸素を吸い巨大化していき、すいちゃんの周りを囲う
___________図星
火の玉の数を増やすということは一つ一つの質を落とすことになる。
少なくとも、今の余の練度では。
こんなことならもっと稽古しておくべきだった
その言葉が発せられたと同時。火の玉が全て半分に割られ、墜ちていった
驚きの言葉が発した余を見て、すいちゃんはニヤリと嗤う
いや。今の速さは神器がどうとかって問題じゃない!
流石0期生。力も俊敏性も桁違い!
すいちゃんは武器一本に対して余は2本。手数では勝てる。
でも勝てるか?あのすいちゃんに、0期生に、余が1人で
斧がすいちゃんを軸にしてに回転する。
まるで生きているかの様に
余が生み出した炎の壁に当たる寸前
すいちゃんが斧に命令すると、斧はピタリと止まりすいちゃんの手元に戻っていく
不知火の魔力は満タン。
ここは不知火と連携していけば___________
ゴオオオ
戦闘が長引けば長引くほど魔力が尽きて余が不利になる。それはすいちゃんもわかってるはず
だからすいちゃんは無理に距離を詰めないし、詰めさせない
空から複数の巨大な火の剣が降り注ぎ、広範囲の爆発を起こす。
周りに甚大な被害をもたらす魔法だが______________
すいちゃんの足元にはバラバラになっている不知火だったモノ。
業は中距離の戦闘には不向き。
なら余が気を引いて、同時に攻めるしかないか
キラキラキラ
目で見えるかどうかすら怪しい極小の星粒が無数に飛んでくる。
ドオオオオン
余はこの星粒を斬ろうとした______________が、間に合うわけがなかった。
技を振ろうとした努力も虚しく、星粒の爆発を余はまともに喰らってしまった
パチン
すいちゃんが指を鳴らすと、余の周りに大量の星が現れる。
余はまだみんなとやりたいことがある。
何より、ここで死んだら不知火に顔向けできない...!
大丈夫ですかー!ジジジジジ
ブー ブー ブー
[あー...ちょこさん?聞こえますか?]
[近くに誰かいます?]
[周りにいる人にも伝えて...欲しいんですけど...]
[...ました...][侍...風間いろはが...死にました...]












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。