あなたの下の名前side
今私とリクスはフランスにいて、ファッションウィークを終えたところだった。
もう仕事は終えたのでリクスにフランスを満喫してもらうために、外出していいよと言った
リクスがフランスを満喫している間私は1人でホテルのカフェに行った
コーヒーの匂いが漂う一室はとても心地がよく、悩みや辛さが軽減しそうだなと思えた
ブラックのコーヒーを1口飲むと元彼と付き合っていた時に『似合わね』と言われたことを思い出すと、そういえばこれを言われた時からブラックコーヒー飲んでなかったな…
色でもそうだけど、カラフルな物より黒やグレーが好き。食べ物も正直いって甘い物より辛いのや酸っぱい物が好き。
高校生の時から友達と同じ物や流行りの物を付けていたり食べていたらそんなイメージが着いちゃっただけ
でも……皆に親しみを持たれやすい様にするためでもあったかもしれない
私は自分の名前が呼ばれたのでそちらの方向に振り向くとリクスがブランドの名前が書いてある紙袋を沢山持ちながら手を振ってきてこちらに向かってきた
リクスはそう言うと私と向かい合わせになる席を指さした
聞かれた質問は些細なことだけど少し躊躇ってしまって言うのが遅くなった
『似合わない』と言うのかな?
……やっぱりそんな事言わないか
それから2人でコーヒーを飲んで、リクスのインスタ用の写真を撮ったり色んなことをした
そして私達は韓国に帰った
1ヶ月ってあっという間だと思い、私は目の前の相手に営業スマイルを向けている
私は近ずきたくもない元彼に近ずき質問が書いてあるノートを渡された
仕事以外で話しかけるなと言ったはずなのにそんなことを無視して、メンバーに聞こえないように話しかけてきた
自分の話を無視されたのか小さく舌打ちをしてきたが、私はそんな事に構っている暇はなくメンバーのところに行った
今日はインタビューだけなので元彼1人しか来ていない。はぁ、早くこの仕事終わって欲しい。そんなことを思ったのは初めてかもしれない
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!