あなたの下の名前side
抱きついてきたスンミナから感じる体温、温かい。
離れたくないと思わせる
そんなの分かってる。みんなは優しすぎるんだもん。絶対許してくれる
嘘。本当は疲れてなんか居ない。
皆のそばにずっと居たい。
スキズのマネージャーをするのは私だけでいい
だけど、その優しさにまたすがってしまったら私はこれからも『依存』というのは逃れないと思う
自分が成長するためにはここから逃げないといけないんだ
私はそう言ってスンミナをそっと離した
私はそう言って喫煙所からスンミナを置いて出て行った
スンミナside
喫煙所から僕だけが取り残されて1人となった
僕は壁にもたれかかって座り込んだ
ヨンジュニヒョンが言っていた『秘密』はこの事だったんだと思った。
スンミナならあなたの下の名前を救える、そうヨンジュニヒョンから言われた言葉は守れなかった
今まであなたの下の名前が苦しんでいたことに僕らは何も気づかないまま、もっとあなたの下の名前を傷つけていた
去る時のあなたの下の名前はどこか大人っぽくて儚くて美して、いつも僕らに無邪気に笑いかけるあなたの下の名前ではなかった
ガチャ 🚪
ドアが開いた音がしたのでそちらの方を見あげるとリノヒョンが顔を覗かせていた
リノヒョンは僕の横に座ってきた
僕はリノヒョンにさっきあなたの下の名前と何があったか全部話した
リノヒョンはたまに相槌をうって、真剣に聞いてくれていた
全部話し終わった頃には僕は泣いていた
リノヒョンは僕にそう言って、メンバーの所に2人で戻った
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。