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あなたside
昨日は眠れなかった
しんちゃんのことしか考えてなかった
今日も学校。行きたくないな、
昨日しんちゃんが帰って少ししてから
しんちゃんからメッセが来た
なんて返したらいいかわかんなかった
しんちゃんを傷つけたくない
もう傷つけちゃったけど、、
どうしたらいいんだろう。
私がもっと大人になればいいのかな、
しんちゃんはもう高3でもうすぐ大人
そーゆーことを考えてないはずない
私はまだ中身は中学生で
まだまだ子供。
しんちゃんに応えてあげられなかったことが
すごく悔しい
ただでさえ、しんちゃんとつり合ってないのに
これくらいしなきゃって思うのに
体は正直で。
もっとしんちゃんに近づきたい。
今日の昼休み。
しんちゃんに直接謝ろう
自分の気持ちを正直に伝えよう
昼休み
よし、、行かなきゃ。
秀 [ あなたちゃん ]
『!』
『 しゅうちゃん。』
しゅうちゃんこと【 末吉秀太 】。
しんちゃんの親友
しんちゃんとは中学生からずっと一緒なんだって
だから私たちのことをしゅうちゃんは
誰よりも応援してくれてる
しんちゃんの大切な人
私も大切な人
秀 [ 真司郎から伝言 ]
『 、、うん 』
秀 [ 今から裏庭に来て ]
秀 [ ってさ ]
『 、、わかった 』
『 私も今からしんちゃんのとこに
行こうとしてたからちょうど良かった 』
『 わざわざありがとうっ 』
秀 [ いえいえ ]
秀 [ 真司郎から全部聞いた ]
秀 [ 頑張れ ] (( なでなで
『 ありがとう 』(( にこっ
裏庭到着
しんちゃんいた。
『 しんちゃ、ん 』
「 ! 」
「 あなた。」
「 昨日はほんとうにごめんな 」
『 大丈夫、。』
すごく悲しそうな顔。
私はそんなしんちゃんの顔見たくない。
いつもにこにこしてるしんちゃんが大好きなの
『 私ね、 』
『 しんちゃんとずっと一緒にいたいの 』
「 俺もだよ 」
『 でも、今の私はしんちゃんには
全然つり合ってなくて。 』
「 そんなことな 『 聞いて、しんちゃん 』
「 、うん 」
『 だから、昨日、少しでも大人のしんちゃんに
近づけるようにって頑張った 』
『 でも、無理だった 』
『 私、しんちゃんが大好きなの 』
『 しんちゃんに応えたかったの 』
『 今の私はまだまだ子供で 』
『 しんちゃんを満たしてあげることは
出来ないかもしれない 』
『 だけど、こんな私だけど、、 』
『 これからもずっと一緒にいたいです 』
「 俺があなたを好きになったのは
あなたのそーゆー純粋で真面目なところ 」
「 付き合う時に決めてたんだ 」
「 あなたのペースに合わせよう って 」
「 それを守れなかった自分が凄く嫌だ 」
「 昨日、家に帰ってから 」
「 とにかく怖かった 」
「 あなたに嫌われたかもしれない 」
「 これからどうしよう って 」
「 でもやっぱりまずは直接謝ろうって
思ったんだ 」
「 本当にごめんなさい 」
『 もう、謝りすぎだよ、しんちゃん。 』
「 あなたの気持ち聞いて、嬉しかった 」
「 俺との事考えてくれてるなって 」
「 あなたが嫌がることはしない 」
「 だから、 俺とずっと一緒にいてください 」
しんちゃんなりに考えてくれたんだ。
きっと昨日一晩考えてたんだ
私もそんなしんちゃんに応えなきゃ、
『 はいっ、、! 』
「 うぁぁ、、 」
地面に座り込むしんちゃん
安心したんだろうな。
もー、可愛い。
『 しんちゃん 』
「 、、、 」
「 緊張した、、 」
「 安心した、、 」
『 ありがとう、しんちゃん 』
「 こちらこそ 」
「 これからもよろしくな 」
『 こちらこそっ 』(( ぎゅー
あ、やばい、急に抱きついちゃった
また昨日みたいになったらどうしよう
(( よしよし
よかった。
しんちゃん、私のことをすごく考えてくれてて
めっちゃ嬉しかった
本当にありがとう。
やっぱりしんちゃんの腕の中は
すごく安心する、、。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!