第83話

カメラを止めたら呪われる(1)
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2022/04/16 16:16










~保健室~






























































美月ツバサ
美月ツバサ
ジンペイさん、大丈夫ですか!?















ジンペイが熱を出した(仮病)と聞き、

慌てて保健室へやってきたツバサ。
















寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
うぅ…俺とした事が…。
熱を出すなんて…














それまでベッドで漫画を読みながら

ポテチを食べてゴロゴロしていたジンペイだが、

ツバサが来た途端に体調が悪そうなフリをする。















美月ツバサ
美月ツバサ
たたたっ……大変っ……!
今体温計借りてきますね……?
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
《ツバサ…俺の為に来てくれたのか…。
このまま上手くいけば…ツバサと…///》





































美月ツバサ
美月ツバサ
体温計借りてきましたよ……?
起き上がれ……ますか……?
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
うぅ…体に力が入らねぇ…
美月ツバサ
美月ツバサ
そうですか……。
そっ……それならっ……///
















ツバサは頬を染めながらジンペイの額と

自身の額をくっつけるのに近付く。




































寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
《ツバサのおでこと俺のおでこが…///
唇のすぐそこに…///
俺、このままツバサと…///》













そしてジンペイの額に当たるツバサの額…

























































































































ではなく、ドアップの人体模型だった…。














寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
え…?










ツバサとジンペイの額が触れ合う前に、

園等先生が人体模型で熱を測ろうとしていたようだ。



















その横では、頬を染めているツバサ。

























寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
うわぁぁぁぁぁっ!!






















_____________________




























ー帰り道…。




















































寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
あーあ、せっかくツバサと
いい雰囲気になれるチャンスだったのに…
小間サン太夫
小間サン太夫
また仮病で保健室行ってたの?
それでツバサさんがお見舞いに?
美月ツバサ
美月ツバサ
はい、ジンペイさんが心配で……。
でも……風邪じゃなくて良かったです……!
玉田マタロウ
玉田マタロウ
ツバサさんに心配掛けちゃダメでしょ!
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
このまま上手くいけば…ツバサの唇にっ…
美月ツバサ
美月ツバサ
私の……唇に……?
















何の事かわからずに首を傾げるツバサ。














玉田マタロウ
玉田マタロウ
ジンペイ君っ!!
小間サン太夫
小間サン太夫
ツバサさんにそんな事しようとしてたの!?
美月ツバサ
美月ツバサ
あ……あのっ……?
コマさんもマタロウさんも
何をそんなに怒って……
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
くっそぉっ!














ジンペイは近くに転がっていた空き缶を

思いっ切り蹴飛ばす。

































































その時、ジンペイの靴が片方脱げてしまい、

空き缶と一緒に靴も森の中に飛ばされてしまう。

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