身体が痛い…。
さっきの爆発、それにあの何かを引っこ抜いた音…
手榴弾だ。
爆音を間近で聞いたせいか、耳がキーンとしていて
周りの音がよく聞こえない…。
そうだ…降谷さん、降谷さんは無事?
声が思ったように出ないし、
寝っ転がった状態から、体を起こせない。
これ、本格的にやばいかも…
それにしても一体誰が、手榴弾を…。
そう思った時
コツ…コツ…
誰かがこちらに近づいてくる音が聞こえた。
顔から血の気が引いていくような、
全身が急に冷たくなるような、そんな気がした。
この声…。
どうしてここに…私たちがいるって分かったの?
作戦は上手くいってたのに…。
こんなところで
今の状況、どうすればいいの?
ジンは左手に拳銃を持っている。
かといって、私は拳銃もないし体も思うように動かない..,。
声を出すのがやっとなほどだ。
応援を呼ぶにも、無線機はさっきの爆弾でお釈迦になったし…
詰みなのかも、しれない。
降谷さんは大丈夫だろうか…。
降谷さんが、いなくなったら、こっちサイドの戦力はグッと下がる。
ここで、殺させるわけにはいかない。
時間……そうだ、時間を稼ごう、、
今の私にできるのはこれしかない……。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。