窓からはまるで祝福かのように夜桜の花弁が舞い降りてきた。
それは2人して息を飲んでしまうほど、辺りの明かりは月明かりだけで、よく見える、
都会の明るさに消えてしまわない星空がより1層映える。
そこに、
ナイスタイミングだ、
切ったリンゴを皿に盛り付けたのっきさんが来てくれた。
まだ思い出せない記憶だってあるんだし、
此処はそんな事考えずに、今を楽しんだらいいんだ。
リンゴはシャキシャキして美味しい、最後に食べたのは何時ぶりだろうか、よく熱の日には姉がすりおろしリンゴを食べさせてくれた。
そんな姉はもう居ない。
咲空には出会えてない、
私は幸せにはなれないのに……
なれない
運命だ、それでも
また吐息をする。
今はひとりじゃない
大切な人達と、












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!