第6話

ep5 〜 悪夢
26
2026/01/01 09:00 更新
部屋で勉強を済まして、教科書を棚に戻す。

………ふと、1冊の本が目に入る。

私の日記だ。
小さい頃から毎日書いている。

…こんな色だったっけ。
そう思いながら赤色の本を取り出す。

今日も本を取り、中を開こうとした。
……本の表紙に書いてある言葉、
それを見て私は吐き気がした。






"みあの日記"









嘘だ。なんで。

……喧嘩したときだ。
朝凪は喧嘩したときに何かを机に叩き付けていた。
それがこの日記だったのだろう。
私も机に日記を出していたから入れ違ったのだ。

私の日記は青。
こいつ、私と色違いを持っていたのか。













……興味に負けて中を開く。

あいつの日記、どうせ大したことなんて
書いていないのだろう。
夜凪 海月
夜凪 海月
……
意識が遠のく。………何故だろう。

声も出せず、ただ暗くなる視界。
すると、声が聞こえる。誰だ。



















『ねぇ、親友で居ようね!』













アサナギ ミア
アサナギ ミア
ねぇ、くーちゃん!
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
…ん?
アサナギ ミア
アサナギ ミア
スナバで遊ばない?
『きょうはくーちゃんをあそびにさそったよ!』
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
……ごめん、砂遊びはちょっと…
『でも、ムリだっていわれちゃった…』
アサナギ ミア
アサナギ ミア
えー、そっかぁ…
でも楽しいよ!
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
お母様に怒られちゃうからさ
アサナギ ミア
アサナギ ミア
おかあ…さま…?
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
うん、お母様
アサナギ ミア
アサナギ ミア
素敵な呼び方だね!
『くーちゃんはおかあさんのことが
 だいすきだから"オカアサマ"ってよんでるのかな?
 すっごい!あたしもオカアサマってよぼうかな!』
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
お母様がお金をかけてくれたから
私は汚さずお母様に従う。
お母様が全て、お母様お母様…
アサナギ ミア
アサナギ ミア
え…?
『くーちゃん、たまにちょっとコワい、』
アサナギ ミア
アサナギ ミア
あのね、お母さんっていうのは、
くーちゃんの幸せを
願ってるからそう言ってるだけでさ、
きっと遊んでも大丈夫なんだよ!
『イッショウケンメイはげましたら、
 くーちゃんはすなばあそび
 してくれるっていってくれた!』
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
…ふふ、悪くないね
『やっぱりくーちゃんとあそぶのたのしいな!』
            次の日
『きのうすなばであそんだからかな?
 くーちゃんおかあさんにおこられちゃったみたい…』
アサナギ ミア
アサナギ ミア
ごめんね…
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
楽しかったから良いの、
怒られるのなんて当たり前でしょ〜?
『くーちゃんはそんなことをふざけていってたな…
 あたりまえなんかじゃないのになぁ』
アサナギ ミア
アサナギ ミア
腕、どうしたの?怪我しちゃった?
『くーちゃん、うでをケガしてた…
 アザもあるし、ころんじゃったのかな?』
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
あー、そうそう、転んじゃってさ
『くーちゃんとあそぶの、たのしい!
 くーちゃん、かわいいな!』
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
……
しばらく呼吸が整わなかった。

私は何を見ていた?……
朝凪の声、私が見ていたものに映って居たのは過去の私。

……朝凪の記憶。そう、直感が言っている。
朝凪 海愛
朝凪 海愛
ねぇ、くーちゃん!
夜凪 海月
夜凪 海月
は?
顔を上げたが、誰も居なかった。

ただ、朝凪の日記を眺めた。













『くーちゃん、絶対親友だからさ、
 あたしは絶対裏切ったりしないから!
 えへへ…お約束っ!!』












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