パチッ
目を覚ますと 今まで見てきた天井では無かった。
真白の光が差し込まない部屋、
基,窓が無い部屋では無かった。
そこで改めて実感する。
"あそこから抜け出せたんだ" と。
障子と呼ばれる物から今まで見た事がないような
暖かい陽の光が差し込んでいる。
目を閉じる前に見た 家に誰かが連れて来てくれたのだろう。
そう考えるのは必然的な物だと思う。
でも 一体誰が__?
自分の無知を恥じる。
今まで何も知らなかった、
教えて貰えなかったから、、、
だが それを言い訳にする自分が
何よりも恥ずかしいことなんて
もちろん分かっている。
なんて どうでもいいことを考えている間に
なにかが手に触れた感覚があった。
モフ
も もふ??
柔らかいもの、、、なんだろ、?
視線を自分の手の方へやると
正座の姿勢から倒れたように眠る人。
__男が。
震え始めるのが 体中で分かった。
きっと この人は助けてくれた”
そう思っても 無理だった。
小刻みに震える私の体が。
「怖い」そう告げている。
今にも叫び出しそうなのを
抑え,私は 目を閉じ深呼吸をする。
あなた))スゥゥゥゥハァァァァ 大丈夫、大丈夫
自分を諭すように 小声で呟く。
ふぅ、、、落ち着いt(((
?))どうしたんだ?
ビクッ 跳ねるように動く。
あなた))だっ誰!?
そう言った瞬間に察した。
モフっとした正体だ。
もしかしてやばい人、、、?
疑って良い訳では無いと、頭で理解しても
体が言うことを聞いてくれない。
戦闘態勢をとる。
?))そんな動いてもう大丈夫なのか、、、?コテッ
首を傾げてくれてるおかげで
恐怖心が少し薄れた。
この人は信用しても大丈夫なのかな__?
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ありがとうございます、、、!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。