第4話

Secret 3.
195
2020/06/15 09:22

パチッ


目を覚ますと 今まで見てきた天井では無かった。

真白の光が差し込まない部屋、

基,窓が無い部屋では無かった。

そこで改めて実感する。

"あそこから抜け出せたんだ" と。

障子と呼ばれる物から今まで見た事がないような

暖かい陽の光が差し込んでいる。

目を閉じる前に見た 家に誰かが連れて来てくれたのだろう。

そう考えるのは必然的な物だと思う。

でも 一体誰が__?

自分の無知を恥じる。

今まで何も知らなかった、

教えて貰えなかったから、、、

だが それを言い訳にする自分が

何よりも恥ずかしいことなんて

もちろん分かっている。

なんて どうでもいいことを考えている間に

なにかが手に触れた感覚があった。

モフ

も もふ??

柔らかいもの、、、なんだろ、?

視線を自分の手の方へやると

正座の姿勢から倒れたように眠る人。


__男が。

震え始めるのが 体中で分かった。

きっと この人は助けてくれた”

そう思っても 無理だった。

小刻みに震える私の体が。

「怖い」そう告げている。

今にも叫び出しそうなのを

抑え,私は 目を閉じ深呼吸をする。

あなた))スゥゥゥゥハァァァァ 大丈夫、大丈夫

自分を諭すように 小声で呟く。


ふぅ、、、落ち着いt(((

?))どうしたんだ?

ビクッ 跳ねるように動く。

あなた))だっ誰!?

そう言った瞬間に察した。

モフっとした正体だ。

もしかしてやばい人、、、?

疑って良い訳では無いと、頭で理解しても

体が言うことを聞いてくれない。

戦闘態勢をとる。

?))そんな動いてもう大丈夫なのか、、、?コテッ

首を傾げてくれてるおかげで

恐怖心が少し薄れた。

この人は信用しても大丈夫なのかな__?





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