第5話

第3話 オカンの気持ち
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2019/06/15 13:44
病院で娘の検査をするたびに毎回心配で仕方ない、病気が悪化してないか、進行してないか、娘には本当に色々我慢をさせてその度になんで?と聞かれるたびに心臓が痛くなった、
本当は本人がやりたい事をやらせてあげたいしご飯もおやつも好きなやつを食べさせてあげたい、でもそのどれもが娘にとって命とりになる
娘がお腹にいた時先生に長くは生きられない事を聞かされた時現実を受け入れられなくて先生が嘘をついてるとも思った。
あなたちゃんには3つ上にお兄ちゃんがいる、お兄ちゃんが生まれた時本当に嬉しかった、そのお兄ちゃんと同じようにあなたちゃんも問題なく出産出来るのかと思っていた、しかし先生からの言葉がどうしても受け入れるのが難しかった、何度も何度もお腹の中のあなたちゃんに謝った、普通に産んであげられない事苦しい思いをさせてしまう事でもこの子は愛されるために私の所に来てくれたんじゃないかと思った、だから私はこの子の為に強くなろうと思った。

そして娘が生まれてから本当に大変だった何度も病院に行っては入退院を繰り返したり食事も薬の影響もあり食べれるものが決まっていた、洋服も体に負担がかかるものは全て避けてきた、
幼稚園から小学校に上がって、もうすぐ中学生に上がるけど娘の為に毎日お弁当を作っていた、学校で配られる献立を見ながらなるべくみんなと同じようなものを作るようにしていた、幼稚園の時みんなと同じ物が食べたいと娘に泣かれた時私は娘の事を分かっていなかった
娘が私に泣きつくまで私は娘の気持ちを理解してあげれていなかった、病気の事で娘を我慢させる事が普通だと思ったしまっていた、あれが出来ない、これが出来ない、出来ない事が当然で病気だから仕方ないと病気を言い訳に私は娘から逃げていたのだと思った
それから私は娘のために献立とにらめっこしながら娘が喜ぶ顔を想像しながら料理を作っている
毎日お弁当箱を綺麗にからにして美味しいと喜ぶ娘に持っと美味しい物を食べさせたくて食べれる商材を使って料理を作った。

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