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第1話

この夏休みを最後の夏に
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2026/04/12 11:35 更新
ミーンミンミンミーーーン
セミの鳴き声が異様にうるさく、蒸し暑い日だった
教室の窓から差し込む太陽の光は容赦なく私の肌に突き刺さる
先生
と、いうことでまた、8月26日に会いましょう
明日からは夏休みである
今日は7月23日
思った以上に夏休みは多かった
先生
それでは、さようなら
そう言い、先生は教室をあとにする
取り残された生徒たちはカバンを持ち友達と一緒に下校を始めようとしていた
『やっとお前の顔見なくて済むわwww』
そんな声が教室の隅から聞こえた
あなた
(あぁ、やっとあの悲痛なイジメを見なくても済むようになるのか)
そんな安堵と同時に
地獄を思い出す
あなた
(一ヶ月以上もの間、家にいなければ____)
半袖の制服のなかの私の身体には大量のアザが隠されていた。

母や父は私を愛しているからこそつける傷だと言った
夏に半袖が着れるような場所にアザを残すなんて、よく考えてやっているんだな、と常々思う。
『その態度がうぜーんだよ!!(ガンッ』
あぁ、“鳥居”くんは地獄から解放されるのに、私にとっては地獄が始まるのか
あなた
いいなぁ
ぼそっと呟いた私の声はセミの音にかき消され、誰の耳にも入ることはなかった








しばらくすると教室には鳥居くんと私だけになった
みんなはもうすでに下校していたからだ
私は家に帰りたくない一心で教室に居座っていた
もうあと10分もすれば完全下校時刻になってしまう
でも私にはなぜ鳥居くんがのこっているのかが謎だった
zm
なぁ
気づいた時には鳥居くんは私の席の前にいた
あなた
ビクッ、はい?
zm
俺と一緒に逃げない?このクソみたいな運命から
あなた
は、?
急にそんなことを言われたら誰だって思考は止まる
なぜ?なぜそんなことをするのか?

逃げるって何、?
私には彼の思考を読むことはできなかった
表紙
背景拾い画
女の子の後ろ姿のみ私の手描きです

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