そこは、とある王国__
しかし、様子がおかしい。
その光景は俺の故郷を思い起こさせた。
何やら騒がしく、火の手もあがっているらしい。
ものすごく、嫌な予感がする。
俺はたった今、長期任務を終えて、帰ってきたのだが、何しろROOMとシャンブルズを駆使してこの島まで到達したものだから、体力の消耗が申し分ない。
だが、休めるような雰囲気でもないようだ。
俺はその光景を見ただけで、軽い頭痛と目眩を感じた。
今、目の前に広がっている光景は、まるで、あの日…フレバンスが滅んだ日の光景を再び見ているようで、俺の恐怖心を呼び起こした。
何が起きてんだこの国は…?
パニック状態じゃねェか…!
しかも国王と思わしき人物が国民を斬りつけて…?
俺は白い台地のふもとでひっそりとその様子を見ていた。
確かにビブルカードはこの国を示していたはずだが…
そう思って俺がもう一度ビブルカードを確認しようとしたときだった。
は?
いや、え、何やってんの……?
ああ、なるほど。
これは俺が現場の状況を見て思考した考察でしかないが、おそらく全部こいつらのせいだ。
こいつらの自作自演だ、きっと。
わざと俺に隠してたのか…?
この国を手に入れることが目的だとしたら、いや違ったとしても、こんなの…
政府がフレバンスにしたことと何が違うんだよ…!!
そんなやつらと一緒にされるなんて嫌だでももう俺はすっかり名の通った海賊だ今更海賊を抜けるなんて出来ないどうせ迫害されるだけ生きていける場所なんてない______
もう
誰にも知られずに
誰にも気付かれずに
この世から
消えてしまいたい_________
体はここにいることを望んでいるのに、心はそれを許さない
ああ、分からない、とうとう分からなくなってしまった_
俺って何だったんだっけ?
_周りに生きることを望まれず、忌み嫌われながら息をする“ホワイトモンスター”か?
町からはドフラミンゴを英雄のように称える声が聞こえる。
俺はそっと耳を塞いだ。
息をするのが苦しい___
そんなことを考えていたら俺はいつの間にかその台地のふもとで眠ってしまった。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。