第15話

最良^
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2024/02/10 08:00 更新


月島side_.


その言葉がただの応援や鼓舞するためのものじゃないのは何となくわかった。




赤葦「木兎さんっ、!」


木兎「任せとけぇ、!」




赤葦さんから上がったトス。




「「ッ、!」」


黒尾「リエーフ、リードブロック、!」


リエーフ「はい"ッ!」




ブロック3枚。




木兎さんの打ったスパイクは僕の指先にあたり、遠くに弾かれる。




黒尾「あなたっ、!」




何とか繋ぐ黒尾さん。




僕に目線をやる小櫻坂さん。




『パスッ』と飛んできたトス。




月島「ツッ、!?」




いつも通り、スパイクを打とうとすると、ボールが通り抜けていった。




いや、自分の手の上をボールが通過した。




『ドンッ トントンッ』とボールが転がる。




小櫻坂さんのミス…?




小櫻坂さんの方を見る。




『バチッ』と目が合う。




『頑張って、』


月島「っ…」




"優しくない"って…


"頑張って"って…




そういう意味か。




月島「…」


『…』


木兎「おぉ、珍しい!あなたがミスったぁ!!」


『あぁ〜…そうですね、』


木兎「おぃ、!そんな面倒くさそうに!」


リエーフ「ミスしてるとこ、俺初めて見ました!」


日向「小櫻坂さんもミスしたりするんですね、!」


『…俺も人間だからね、』




少し面倒そうに3人をあしらう小櫻坂さん。




そして、小櫻坂さんの狙いがわかっているであろう黒尾さんと赤葦さん、榎本さん。












リエーフ「グヘッ、!」




何とか繋がれたボール。




黒尾「あなた、頼む、!」


『はいっ、』




僕は少し後ろに下がり助走距離を確保する。




そして、走り出し、大きく飛び上がる。




『シュパッ』とまた上げられるトス。




「「ツッ、!!」」




大きく飛び、大きく振り下ろした手。




ピッタリと手に収まったボールは、日向のブロックの上から叩きつけた。




日向「どひゃっ、!」




日向はそのまま後ろに倒れ込んだ。




黒尾「な、ナイス、ツッキー!」


木兎「今のすげぇ高かったなぁ!!なぁ、赤葦!」


赤葦「はい、木兎さん。月島、そんなに飛べたんだね。」


月島「えぇ、まぁ…」




僕は小櫻坂さんに目をやる。




この人に飛ばされたんですけどね…。←




小櫻坂さんは僕に近付いて来たかと思うと、背中に軽く『ポンッ』と手を添えてきた。




そして、耳に顔を寄せてくる。





『全部じゃなくていい。』


『自分の最良のタイミングで飛んでご覧。俺が合わせるから。』



そう言って、顔を離す小櫻坂さん。




目が合うと、軽く微笑んだ。




月島「つッ…、」



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