第14話

精密機器^
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2024/02/10 08:00 更新


月島side_.


『フワッ』と飛んできたトス。




自分が手を伸ばしたところにピッタリと収まるボール。




『バシンッ、!』




黒尾「おぉ〜、ナイスコース、!」


月島「どうも…」


黒尾「よーし、1回休憩、!」


木兎「だぁー、負けたぁ、!!」






『チラッ』と小櫻坂さんに目線を送る。




涼し気な表情の小櫻坂さん。




…やっぱり上手いな。




上手いセッターってみんな精密機器みたいに、"ここ"ってポイントにトス上げてくるよな。




速さも、高さも、タイミングも…




全部が"丁度いい"。




『チラッ』と小櫻坂さんの目線がこちらに向けられる。




月島「ツッ、」




『んっ、』とスクイズボトルを手渡される。




月島「どうも…。」




スクイズボトルを受け取り、小櫻坂さんの隣に並び、壁に背中をくっつける。




『…慣れた、?』


月島「え、」


『俺のセットアップ』


月島「あ、はい…」


『…。ツッキーさ、俺がなんで"コートの覇王"って言われてるか知ってる?』


月島「えっと…、外から見たらコート内のプレイヤー全てを操ってるように見えるから、でしたっけ、?」


『そうそう。』


月島「それが、何か…?」


『実際に俺が操ってる訳じゃない。それは分かるだろ、?俺がやってるのは、味方への指示出しだけ。』


月島「はい…。」


『ツッキー、俺は烏野のセッター2人みたいに優しくないから』


月島「…、?」




影山に比べたら、随分優しいと思うけど…。




『セッターって言うのは、スパイカーに最大限のパフォーマンスをさせることが仕事。俺はそう思ってるよ。』


月島「…はい、。」





黒尾「よし、再開するぞー、」


日向「やったぁー!!」


賢汰「お前、それ毎度言うの、?」


日向「え、嬉しいじゃないですか、!」




小櫻坂さんはみんなの会話を横目に見たあと、向き合うように僕を見た。




『ツッキー、頑張って、』


月島「っ…、はい。」



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