ねえ、
もしかしてあなたって…
私はこの前不思議な体験をした
いとこの家族とバーベキューをしに出かけた日のこと
お母さん達が準備をしている間に
川の近くで遊び始めたんだけど
私は水切りを知らなかった
いとこが投げた石は
一、二と跳ねていき
私は投げた石に目を輝かせた
私も同じように石を投げたけど
石はそのまま沈んでいった
良さげな石を探したんだけど
平べったい石は全然見つからない
躍起になって石を探していたら
私はいとこと離れた場所で
足を滑らせて川に落ちてしまった
その川は流れも速く
あっという間私は足を取られて流される
水が口の中に入ってきて助けも呼べない
あ、私◯んじゃうんだ…
そう諦めかけていたその時
誰かに腕を引かれて私は川から抜け出せた
腕を引いてくれたのはお母さんだった
後からいとこやおじいちゃん、
おばあちゃんも駆けつけてくる
私はその時いとこが助けを呼んでくれたと思った
でも、いとこは呼んでいないという
私も声を出せない状態だったし
助けを呼べなかった
その時お母さんはハッとした顔をした
私は一人っ子だからお姉ちゃんはいない
どういうことか聞くと
実は双子として生まれるはずだったらしい
しかし出産の時だいぶ時間がかかり
私たちは衰弱した状態ででてきた
なんとか私は一命を取り留めたけど
姉の方は亡くなってしまったらしい
私は時々同じ夢をみていることがある
私そっくりな女の子と遊んでいる夢
あれはずっともう一人の私だと思っていたけど
本当は私のお姉ちゃんだったかもしれない
その夜私は夢を見た
私そっくりの女の子が
少し怒った顔でこっちを見ている
「あぶないこと…しちゃだめ」
私はそう怒る女の子に聞いた
そう聞くと女の子は目の前から消えた
朝
私はお母さんにその話をした
するとお母さんは泣き始めた
そう言ったお母さんを慰める
私はお姉ちゃんに救われた
もしかしたら生まれる時にも
救ってくれたのかもしれない













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。