猛暑でも大雨でも365日同じ場所に
お婆さんがいる
”花、買いませんか?“
段ボールを置いて
ずっと座っている
2年間誰も買うのを見ていないのに
ホームレスかと思うくらいボロボロで
ある日の帰り道
気になった俺は
俺は気になっていたことを聞いた
遠い目をしながら話し始めた
◯◯年前…
それで花屋を始めたんだけど
経営がうまくいかなくて
息子はとびだしていったわ…
それで閉店したんだけど
目を潤わせて言った
なんとかしたくて
俺は毎朝買うようになった
でもある日の朝
お婆さんの顔色が悪くて
次の瞬間
お婆さんが倒れて
俺はすぐに救急車を呼び
お婆さんは運ばれた
病室でお婆さんを見守っていると
お婆さんは目を開けた
お婆さんは涙を流しながら
俺も涙が止まらなかった
そして…
お婆さんは安らかに息を引き取った…
それから1ヶ月後の秋
俺はあの場所に立っていた
お婆さんが果たせなかった
息子との花屋の夢を
俺が叶えることにした
でもそれだけが目的じゃなかった
ある日の夕方
見覚えのあるような顔の男性が現れた
よく見たらお婆さんと似た顔立ちの












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。