「本日はあの有名小説家、葉桜さんと対面でお話していきます」
「では、どうぞ!」
『はじめまして、葉桜と申します』
「よろしくお願いします!」
『こちらこそよろしくお願いします』
「葉桜さん自身、今回初めての実写とお聞きしたんですが…」
『そうですね…今までこのような機会はなかったので…正直かなり緊張してます』
「今回はあの名作、空の下で君想うについてお話していければなと思っております」
『名作だなんてそんなそんな…でも読者様のおかげで僕自身も喜ばせてもらってます、ありがとうございます』
「この小説、ノンフィクションとお聞きしたんですが…」
『そうですね、僕が実体験したことそのままです』
「つまりお兄さんがいらっしゃったと…?」
『はい……まぁ、今は僕1人なんですけどね』
「どんなお兄さんでしたか…?」
『うーんどんな兄だったか…兄が亡くなったのは自分が高1のときで、兄は大学生だったんですけど入学してから1回も学校に行ったのは見てないですね…でも凄く優しくて小さい頃はいつも助けてもらってました』
「優しいお兄さんだったんですね」
『だからこそあの小説を書こうってなりましたね』
「そのお兄さんの存在あってこそだったんですね…お兄さんに伝えたいことなどありますか?」
『伝えたいことかぁ…んー…まぁ、僕は今ちゃんと兄ちゃんの分まで生きてるよっていうのと、あのとき生きろって説得してくれてありがとうって伝えたいですかね』
「生きろと説得したと言いますと…」
『…僕高校生のときに上手く周囲に馴染めなくて、それでいじめられることが結構あったんですよね…それで辛くなっちゃったことが数え切れないくらいあって…でも、絶対生きろって説得してくれました』
「なるほど…これは私個人の質問なのですが、実際に執筆しているときって苦しくなかったんですか…?」
『…そりゃあ、まぁ…結構苦しかったですよ…あのときの光景を思い出すんですからね…書いてる途中経過で何回も体調崩しましたし…もうやめようかなって迷いました』
「それでも世の中に伝えたい気持ちがあったから書けた内容なんですね」
『…ある意味、兄に向けたメッセージみたいな感じです』
「その兄弟愛が本当に素晴らしいですね…そして、今月その続編が出たとお聞きしたのですが…」
『はい、僕自身とお2人の方と共同の短編集になってます』
「なぜこのような形になったのでしょうか?」
『今回共同で書かせていただく双方が実は以前から面識がありまして…僕の方から誘ったという感じです』
「なるほど…PRをおおまかにお願いできますか?」
『僕の新作、孤独の風はあの物語の続編になっていて、作者全員が以前からの面識があるという点を生かした構成になっておりますので、是非こちらもご覧になってください』
「ありがとうございます、今後も楽しみにしています!」
『ありがとうございます、頑張りますね』
「今回は葉桜さんにお越しいただきました、ありがとうございました!」
『ありがとうございました』
あの日は笑い合えた
ふざけながら、楽しみながら、幸せを知らぬままに
でも今の俺から過去の俺に言うならば
「幸せはすぐに壊れる脆いものだ」と
今の幸せな環境が一生続くことはない
なにか選択肢を変えれば違った道へと進む
今の幸せを当たり前のように感じていた過去の俺自身
今の俺は、過去の俺を恨みたい












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。