第4話

迷いこんだこの世界は
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2018/09/16 01:46
「見てごらん、千代」
凪くんに連れられてやって来たのは、見晴らしのいい丘の上だった。
夕方だ。赤みがかった夕焼け空が、カントリー調の街を照らす。
「綺麗····だけど、」
ずっと気になっていたけど、聞いてはいけないような気がして聞けなかったこと。
私はゆっくり息を吸って、彼に問いかけた。
「ここ、どこなの···?」
彼は困ったような顔をして、どこか哀しむような、憐れむような目で私を見た。
「後悔、しない?知っても。」
「え··」
彼の言った言葉の意味は、よくわからなかった。
私はわからないまま、曖昧に頷く。
「ここは…」
彼はたっぷり間を置いて、もったいぶるように言った。
「あやかしが住む世界だ」

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