確かに平子は忙しくなると言っていた、悪いヤツと戦うための準備をするために...
でも、どうして...
時は少し前に遡る。
仕事を終えてバス停から帰宅途中のあなたはいつもと違う通りを歩いていた。実は少し太ってしまったからだ。平子に手料理を食べてもらうことが増えたので、美味しいものを作ろうと張りきりすぎて作る量まで増えた。そして平子と一緒に食べると、自分の手料理も美味しく感じて食べる量が増えた。幸せ太りというやつかもしれない。
張り切って角を曲がった時だった、なんと平子が前を歩いていたのだ。
しかし、高校の学生服を着て...
あなたの大声で平子は振り向いた。
そうして現在にいたる。
まさか付き合った相手が未成年!?とあなたはとても焦りはじめた。好きなことには変わりないが、犯罪になってしまうかもしれないからだ。
そうしてあなたは考えこみ、思いついた。
好きな相手に変な趣味を持っているなんて勘違いされたくない平子は、思わず大きな声で否定してしまう。
その必死さが逆にバレたくないと焦っているのではとあなたは勘違いした。
その後なんとか誤解は解けた。
とある死神代行という男の子に、学生のふりして接触するための変装だと平子は必死に説明した。
じっと制服姿の平子を見つめる。ちょっと顔つきは大人っぽいがギリギリ学生には見える、それに違和感がない。もしも同じ学校に通って、学生時代を平子と過ごせていたら...なんてあなたは想像していた。
平子も想像した。同じ教室で、しかも隣の席で、たまに教科書忘れて机をくっつけたりするような甘酸っぱい日常を...
そうして平子はあなたを家まで送った後に颯爽と姿を消した。本当にいつか制服を手に入れて、着せてきそうでちょっと恐ろしい。入手手段は考えないことにする。
その日の夜、あなたは学生になって平子と過ごす夢を見たとか見てないとか...













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。