私の働くカフェには常連さんがいます。
いつも特等席に座って本を読む彼。
彼が頼むのはいつもミルクティー。
ミルクティーを飲みながら彼は小説を読んでいる。
私はそんな彼が気になってしょうがない。
でもなんというか…その…世にいうイケメンで、
上手く話しずらい。
それを克服するために、
今日は思いきって話しかけることにした
あー!!彼が困惑している!
私は頑張って、
『いつもここに来る理由は?』
と聞きたかったが、
ガチガチに緊張してしまい…
あーっ!!せっかく返答してくれたのに!!
私はその一言を言ってキッチンに退散した。
ハッキリ言って情けない。本当情けねぇ…;;
キッチンで盛大なため息をついた。
これが彼と私が初めて交わした言葉でした。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。