わかってる , 分かってるよ
自分が今どんなことを口走ったのか
ちゃんと理解してる
俺とセックスしてください
そんほ先生の友人に
俺はそう言ってる
だってしょうがないじゃん
一目惚れなんだもん
先生に無理を言って名前を聞き出すくらい
一瞬で好きになっちゃったから
こんな場所で偶然にも見つけて
じぇひょんさんも男が好きなんだって知ったら
俺にもチャンスはあるんじゃないか
そう思うでしょ
男の人を抱いたことも , 抱かれたこともない
でもじぇひょんさんとならそういうことがしたい
簡単に言ったわけじゃないのに
自分の声は震えていた
緊張 , 羞恥
そこに必死さが加わって
俺の頭の中はぐちゃぐちゃだった
とにかく ,
俺は二度と会えないかもしれないこの人と
どうしても関係を持ちたい
その思いが先走って , 止まらなかった
でも , じぇひょんさんから返ってきたのは
明確な拒絶だった
… もし , 俺がそんほ先生に教わっていなかったら
他の人と経験があったら
そんなの今考えたってどうにもならないのに
じぇひょんさんの腕を掴みながら涙をこらえた
そもそも先生との関係がなかったら
こうして出会えてない
じゃあ今俺に出来るのは …
時計を気にするじぇひょんさんが
冷たい言葉のわりに
俺の手を優しい手つきで外す
それだけ言って早足で去って行く背中を眺める
来ちゃダメ ?
そんなの聞くわけないじゃん
俺はあんたに相手してもらえるなら
処女くらい捧げるよ
あの受験勉強に比べたら
あんたを追いかけることくらい
楽勝なんだから















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。