第28話

私の過去〜阿部李桜〜
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2021/09/06 09:53
私達の家族がは元々大きな組織だった
家族全員に能力があって
色んなところに侵入して
様々な人を殺して行った
でも...
私とお兄ちゃんは違った
お兄ちゃんが持った能力は読み取りの能力
今までにない非戦闘の能力だった
そして私は自分の能力をまだ上手く使えない
そんな私たちを要らないと思ったのか
雑用を押し付けるようになった
雑用だけじゃ無い
家族全員、組織のメンバーのサンドバッグとして扱われた
お父さんにもお母さんにもお姉ちゃんにも
要らない...邪魔って
毎日が苦痛だった
お兄ちゃんだけが支えだった
小さい時の李桜
お兄ちゃん...
小さい時の亮平
李桜...大丈夫?
小さい時の李桜
身体中が痛い
小さい時の亮平
ごめんね...守れなくて
小さい時の李桜
でも...お兄ちゃんも
小さい時の亮平
俺は大丈夫
小さい時の李桜
大丈夫じゃ無いでしょ?
大人
李桜ちゃん、亮平くん
小さい時の李桜
?!
小さい時の亮平
だ..だれ
大人
大丈夫..俺は皆みたいな人じゃないから
小さい時の李桜
本当?
小さい時の亮平
殴ったりしない?
大人
そんな事しないよ
大人なんで信じちゃダメなんだ
これからもこの先も
皆みんなそうだ
自分の為に
平気な顔して嘘をつく
だからこの時も...
信じちゃダメだったんだ
大人
ほら、おいで?
阿部 李桜
グスッ...グスッ
阿部 亮平
グスッグスッ
大人
よしよし
なんでこの人を信用してしまったんだろう
安心したのなんてほんの一瞬だった
この大人もみんなと同じような人間だった
心も体もボロボロだったのに
みんな私達のことなんてどうも思ってない
ただの奴隷としか思ってないんだ
阿部 亮平
うっ...
大人
騙される方が悪いんだよ
阿部 李桜
や...やめ
大人
誰が辞めるか笑笑
大人
ほんとしょうもないよな
大人
ただのガキがよ
なんで...
どうしてこんなにも言われなきゃいけないの
なんでこんなにも殴られ蹴られないといけないの
私達が何をしたっていうの
ただ...非戦闘員ってだけ
まだまともに戦えないってだけで
それだけで邪魔者扱い
不公平すぎる
こんな世の中無くなってしまえばいいのに
母親
少しは役に立ちなさい
父親
ただえさえ弱いんだから
本当は要らないのに
母親
あんたらなんて産まなきゃ良かった
母親
私の苦労を無駄にして
そんなつもりで生まれてきたわけじゃないのに
なんでそんな事言うの
もう嫌だ
逃げたい...
こんな生活から逃げ出したい
誰も信用出来ない
誰も信用しない
阿部 李桜
お兄ちゃん...
阿部 亮平
李桜...?
阿部 李桜
逃げよう...この地獄から
阿部 亮平
...
阿部 亮平
そう...だね
阿部 亮平
どこかに俺たちの居場所がある事を信じて
阿部 亮平
李桜を全力で守るよ
阿部 李桜
私も...ずっとお兄ちゃんに着いてく
阿部 李桜
どんな時も一緒だから
そう互いに誓って
ここから逃げ出した










大人
どこいった
大人
探せっ!
大人
何としても見つけ出すんだ
阿部 李桜
こっち
阿部 亮平
今だ...
何処にも宛がなかったけど
ただただ今ある地獄から逃げるために
私たちは走った

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