結論から言いますと、地獄でした。
日本語って難しいな…と形のいい顎に手を添えて真剣に悩む煉獄さんに、伊黒さんがため息をついた。
日本語っていうか…煉獄さんの語彙力ってゆーか…
縛られてる人たちもこの喧騒に慣れてきたのか分からないけどみんなで一団となって歌を歌っている。
呪いみたいな歌声だ。
なんつー顔してるんすか。
自己肯定感上がるゥ🥺⤴️💕
でも…どうやればいいか…
自分の未熟さが情けない。
こんなんじゃ御館様に顔向けできないわー…
どんどんマイナス思考になっていく。
全部、私が弱いせい。
少し時間をやるから頭の整理をつけろ、と頭を撫でられた。
唐突なキャラ崩壊ですね。
5分後にまた呼びに来る、と誰もいない個室へと通らされた。
ご丁寧に金平糖とお茶もご用意されてた。うれししゅぎる。
畳の匂いが私を落ち着かせてくれるこの空間で、もう一度考えてみる。
勢いが足りない、呼吸が浅い、軸がブレてる、もっと腰を低く、足音消す…
んーーーーーーーーーやっぱり柱ってすげーわ。
とりあえず1つずつ潰していかなきゃ。
くそほどダルいけど………頑張ろうって決めたから。頑張んなきゃ。
もっとたくさんの人を救うために。
(すれ違い通信発生)
*****
***
*
お茶と金平糖ありがとうございました、とお盆を差し出す。
伊黒さんは、そうか、と呟いた。
木刀を構え、お互い位置に着く。
縛られてる人たちもゴクリと息を呑んだ。
ダッと足に力を込めて駆け出す。
深く呼吸をして、息の海に溺れて。
のろりと合間を縫って来た伊黒さんの太刀筋をギリギリで避ける。
まるで生きている蛇のようにうねうねと動く太刀筋。
避けているばかりだと、却って距離が空いてしまう。
せっかく少しづつ詰めた間合いがまた開いてしまう。
今日の鍛錬で学んだこと。
だから___
伊黒さんの攻撃の上に私の攻撃を被せ、それを踏み台にして括り付けられてる人たちの真上_宙を飛ぶ。
勢いが減速しないように前の方へ体重を掛け、そのまま______!
___私の木刀が、伊黒さんの羽織を掠めた。
ぽーいと木刀を投げ捨てて喜びを表す。
よっっしゃァァーーーーーおサラバだぜ!!!
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!