第4話

メズマライザー
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2024/05/09 08:40 更新



御影 玲王
御影 玲王
なぁ、知ってるか?最近流行ってる、
「催眠術師の話」。
豪華に盛り付けられた弁当を箸でつつきながら、
得意げにのは友達の御影玲王。
御曹司のクセして、結構噂とか都市伝説とかにハマってる変な奴。
催原 (なまえ)
催原 あなた
さいみんじゅつし〜?
そして、そういう話題に引っかかりやすいあなた。
凪 誠士郎
凪 誠士郎
あれでしょどーせ、
「この壺買えば運勢がうんたら」〜とか。
御影 玲王
御影 玲王
いやマジで、これ結構話題なんだよ!
ほら!
いつもより一際明るい顔で玲王は、俺たちにスマホの画面を突き出す。

「メズマライザー」って人のとこ行ったら、
寝るよう言われて、そしたらめっちゃいい夢見れた!!!
効き目ヤバくない?!

最近流行りの「メズマライザー」、結構胡散臭い噂多いけど俺は結構信じるわ

寝ろって言われるから怖かったけど、精神的に余裕できたわ、、なにこれ幻覚、?!?!(
御影 玲王
御影 玲王
ほらな??
凪 誠士郎
凪 誠士郎
いや、こういう好評なやつ程信じられないんだけど、、
催原 (なまえ)
催原 あなた
んん、、こういうのお母さん達は
信じないからなぁぁ、、
御影 玲王
御影 玲王
まぁな〜、俺も行きたいとは思わないしw


とある言葉が脳内に浮かぶ。


「精神的に余裕できた」






そして、次に浮かぶのはあなた。
凪 誠士郎
凪 誠士郎
…あなた、きょ
催原 (なまえ)
催原 あなた
あッ、誠士郎!
今日はお姉ちゃんが誠士郎と帰りたいんだって、
凪 誠士郎
凪 誠士郎
それ断っとくから、今日一緒にどっか行こーよ。
催原 (なまえ)
催原 あなた
流すな流すな!!
催原 (なまえ)
催原 あなた
断んないでよ〜お姉ちゃん、
楽しみにしてたんだからさぁ〜
凪 誠士郎
凪 誠士郎
あなたといる方が楽しい。
めんどくさくないし。
催原 (なまえ)
催原 あなた
じゃあお姉ちゃんにどう言えばいいのぉぉぉ、、
凪 誠士郎
凪 誠士郎
俺が言っとく。それか今から早退する?
御影 玲王
御影 玲王
協力するけど()
催原 (なまえ)
催原 あなた
え゛
凪 誠士郎
凪 誠士郎
決まりねー、ほら行くよあなた。
催原 (なまえ)
催原 あなた
いやいやいやいやいやいやいやいや早い早い早い
御影 玲王
御影 玲王
そーいや、大通りの方に
スイーツ専門店オープンしたんだっけな…
催原 (なまえ)
催原 あなた
仕方ねぇ、、、、、
御影 玲王
御影 玲王
ったく、昔から甘いもんに目がねぇよな〜w
催原 (なまえ)
催原 あなた
?そーかな〜〜







そうやって着いた、大通り。
催原 (なまえ)
催原 あなた
スイーツスイー…
凪 誠士郎
凪 誠士郎
俺らはこっち。
催原 (なまえ)
催原 あなた
あびゃああああああぁ…
スイーツ専門店に引き寄せられるあなたを引きずって入るのは、路地裏の方。
催原 (なまえ)
催原 あなた
…せ、誠士郎、、?
ここら辺なんか暗いんだけど…
凪 誠士郎
凪 誠士郎
…あなた。
催原 (なまえ)
催原 あなた
ん??










凪 誠士郎
凪 誠士郎
あなた、このままじゃダメになるよ。
凪 誠士郎
凪 誠士郎
昨日、響さんになんか言われたんでしょ?
普段はあの人から誘ってくるのに、
あなたが代わりに誘うの初めてだから。
催原 (なまえ)
催原 あなた
………
凪 誠士郎
凪 誠士郎
…おれも一緒に行くから、
さっき玲王が言ってた「メズマライザー」、
試してみようよ。
催原 (なまえ)
催原 あなた
…え、そんな、誠士郎も信じられないって言ってたじゃん…
凪 誠士郎
凪 誠士郎
これが、俺が考えられて実行できる、
ほぼ唯一の「逃避行」なんだよ。
凪 誠士郎
凪 誠士郎
罠に釣られた方が、まだ幸せを感じられるんじゃないかな。
催原 (なまえ)
催原 あなた
…身を任せるのが最適解…って事?
凪 誠士郎
凪 誠士郎
…うん、


正直、断られる覚悟。
俺も、いつの間にか泣いてたりとか、食欲が異常に無かったりなんてしょっちゅうだから、結構もう限界なのかも。
あなたは言わずもがなって感じだし。
催眠、なら。
催眠くらいなら。


あなたの手を握る、俺の手が震える。







催原 (なまえ)
催原 あなた
…誠士郎はいつも私のことばっかり考えてくれるよね。
催原 (なまえ)
催原 あなた
昔からそう、私が転んだ時はゲームほったらかして駆け付けてくれたり。
催原 (なまえ)
催原 あなた
新作ゲーム発売日より、私の誕生日を優先してきたり。

催原 (なまえ)
催原 あなた
いいよっ、その代わりちゃんと一緒にいてよね?
凪 誠士郎
凪 誠士郎
…うん、最期まで一緒にいるよ。
できる限りの気持ちを声と言葉に込めてあなたに言うと、
彼女は天使のように柔らかく微笑んだ。




入ったそこは、まるで占い師がいそうな雰囲気で。
暗かったけど、ラベンダーの香りがしていたからか、
不安はあまり感じなかった。





メズマライザー
いらっしゃい、まぁそこに座って。
君たちの話を聞かせてくれるかな?

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