豪華に盛り付けられた弁当を箸でつつきながら、
得意げにのは友達の御影玲王。
御曹司のクセして、結構噂とか都市伝説とかにハマってる変な奴。
そして、そういう話題に引っかかりやすいあなた。
いつもより一際明るい顔で玲王は、俺たちにスマホの画面を突き出す。
「メズマライザー」って人のとこ行ったら、
寝るよう言われて、そしたらめっちゃいい夢見れた!!!
効き目ヤバくない?!
最近流行りの「メズマライザー」、結構胡散臭い噂多いけど俺は結構信じるわ
寝ろって言われるから怖かったけど、精神的に余裕できたわ、、なにこれ幻覚、?!?!(
とある言葉が脳内に浮かぶ。
「精神的に余裕できた」
そして、次に浮かぶのはあなた。
そうやって着いた、大通り。
スイーツ専門店に引き寄せられるあなたを引きずって入るのは、路地裏の方。
正直、断られる覚悟。
俺も、いつの間にか泣いてたりとか、食欲が異常に無かったりなんてしょっちゅうだから、結構もう限界なのかも。
あなたは言わずもがなって感じだし。
催眠、なら。
催眠くらいなら。
あなたの手を握る、俺の手が震える。
できる限りの気持ちを声と言葉に込めてあなたに言うと、
彼女は天使のように柔らかく微笑んだ。
入ったそこは、まるで占い師がいそうな雰囲気で。
暗かったけど、ラベンダーの香りがしていたからか、
不安はあまり感じなかった。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。