無理とは言ったもののやっぱり電話…してみようかな?
スマホ…どこやったっけ?
プルルルル プルルルル
…?電話?
、!司からだ
『も、もしもし?』
『もしもし!司だ!』
『ふふ、司って電話する時いつもそれ言うよね笑』
『ああ!親しき仲にも礼儀ありと言うからな!』
『それとこれとは別の話な気がするけど…笑』
『それで、どうしたの?』
『む?あ、そうだ。』
『お前多分今台本ないだろ?』
『え、?』
(あれ、ほんとだ…どこにやったっけ?)
『うん、なかった』
『俺のカバンの中に寧々の台本が入っていてな、』
『あ、そうだったんだ』無くしたわけではなかったんだ…!良かった
『今はもう夜遅いしかと言って寧々も練習しない訳には行かないだろ?』
『それでどうしたらいいものかと悩んでいたんだ!』
『あー、それなら別に明日でも』
『む?本当か?』
『うん、いざと言う時は類がいるし』
『それに今日は歌の練習をやり込んでおけば台本なくてもできるし』
『良かった!では明日学校で返すからな!』
『うん、分かった』
『ではおやすみ!』
『うん、おやすみ』
ピロン
まさかの司の方から電話来ちゃった…!
でもタイミング良かったな
コンコンコン
ん?窓?
寧々
あ、類
どうだった?司くんとの電話
え、なんで類が知って…
窓越しに寧々が電話しながらニヤニヤしていたからね、
へ、!?見てたの!?
てゆーか、ニヤニヤとか…もっと発言考えてよね
これじゃ変人みたいじゃん…
おや、ついに寧々も変人コンビに入るかい?
入らないから
それでそれで?司くんとの電話はどうだったんだい??
別に何ともなかったから
えー、教えてくれてもいいじゃないか!
恋のキューピットになるんだしね♡
キモっ…じゃなかった本当に何でもないけどいいの?
今聞き捨てならないセリフが聞こえてきたような気がしたけど気のせいかい?
うん、気のせいだよ
まあ、それは置いておいて
とりあえず話してみて欲しいなー
そんなに気になるの?
当たり前じゃないか!幼馴染の恋ほど茶化せるものはないだろ?!
茶化すつもりだったの?
いや、
まあまあ、とにかく教えて教えて
…はいはい
翌日の朝
おはよう寧々
うん、おはよ
ついに今日は司くんと秘密の台本交換だね♡
秘密じゃないし交換でもないから!
ふふ、寧々をからかうのは飽きないね
人を遊び道具にしないでよ…
それにしても司くん風紀委員だからここら辺に立っていると思っていたけど今日に限って見当たらないね
ね、ほんとに
では僕はここで
結果教えてね、寧々
はいはい、
じゃあまた後で
(はあ、本当類の相手するの疲れるな…)
(おまけにからかってくるし…!!!)
草薙さーん!!おはよう!!
わっ!白石さん!?
おはよう
うん!今日も一日頑張ろーね!
うん、頑張ろ
(白石さんは今日も相変わらずテンション高いな)
色々あって放課後
寧々!やっと見つけたぞ!!
あ、司
ほら、昨日言っていた台本だ!
あ、そういえばそうだったね。
ありがとう
ああ!お易い御用だ!
っと、すまないが俺はこれからちょっと用事があってだな…
寧々はこれからショーに向かうか?
うーん、丁度今先生から頼まれてた書類を職員室に運んできたからこれから一旦教室戻ってショーに向かうかな。
分かったぞ!それならどのくらい時間がかかるか分からないからもし俺が来なさそうだったらちょっと遅れると2人に言ってもらってもいいか?
ん、分かった
ありがとうな!
うん
(あーあ、その笑顔は私だけに向けてくれればいいのにな)
…って早く教室行かないと
あ!草薙さん!
まだ居たんだ!
白石さん!
うん、ちょっと先生に頼まれて書類を職員室に運んでたんだ
あー!なるほど!!
あ、じゃあもう帰る?
うん、用事もないしこのまま練習に向かうつもりだよ
あ、じゃあ玄関まで一緒に行こ!
うん、分かった!
──────ってことがあってさー?
え、、、?それ大丈夫だったの…??
うん!ギリギリ!!
ふふ、笑
あ!そういえば草薙さんって好きな人居たり…??
へ!?好きな人…?
い、る…けど…
えー!!ほんと!?
おねがい!誰にも言わないから教えて!🙏
本当に誰にも言わない…?
うん!言わないよ!!
それなら…
え、と…その…司…///
えー!!??そうなのー!?!?
あ、白石さん、声大きい…
あ、!ごめんごめん💦
えー!でもそっか〜!
頑張ってね!応援してる!
ありがとう、白石さん
白石さんはいないの?
え、、誰にも言わないでね…?
…!うん、言わない
彰人///
え!?東雲くん!?
く、草薙さーん!声大きいよ…////
あ、!ご、ごめんね…💦
大丈夫!
あ、そうだ!お互い名前で呼ばない?
名前で?
うん!私は寧々ちゃんって呼ぶから寧々ちゃんは杏って!
分かった!でも呼び捨てはまだあんまり慣れないから杏ちゃんで…
うん!ありがとう!!!
ってあれ?あそこにいるの…天馬先輩じゃない?
あ、本当だ
ん、?でも待って…
もしかしてこれ…
あの!天馬さん!実は前から好きだったんです!!
付き合ってください…!!
告白…!?
ッ…!!!
タッタッタッ
あ…!寧々ちゃん…!!
む、確か君はモブ山…だったか?
は、はい!そうです!!
…すまん、俺はお前の気持ちに応えられない
…ですよね、、、
ああ、俺にも好きな人がいるからな
…そういうことなら、頑張ってください!
…!ありがとうな!
寧々ちゃん!
待って!!!
やっぱり私なんて最初から…ッ
まだ相手が居ない内なら私にも希望があると思ってたけど…
でも、もう…
寧々ちゃん!!
うッ…
あー!!!待って!前!寧々ちゃん!前!人が!
へ、!?
わっ!!
あ、えと…ごめんなさi
あっれ!誰かと思ったら草薙さんじゃん!
え、、?
あっ……ッ
ほら、皆!w草薙さん!w覚えてる??笑
うわ、ホントじゃんw
あ、、えっと……
寧々ちゃん…?
その…ごめんなさい…!!
ちょっと!!笑逃げんなよ!!笑
お前っていっつも逃げてばっかだよなw
そんなんだからみんなに迷惑かけるんだよw
あッ……
なんだっけ?ワンダーランズショウタイム?
迷惑かけてんじゃねーぞ??笑
お前のせいでせっかくのチームが穢れちゃうかもね笑
うッ…
ダッダッダッダ
寧々ちゃん!!!
ちょっとあんた達!!!
寧々ちゃんになんて事言うの!!!
は?なんだよお前
てゆーかあいつはこういう人間なんだからなんでもいいんだよ
そんなの酷いよ!!
あいつ、俺たちの舞台をめちゃくちゃにしたんだぞ?
そんなの知らないし!
っ…寧々ちゃん!待って!!!
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