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第17話

はじまり
由里の…思ってるとおり…?


嘘、つかれた…?


じゃあ、私との関係はなんなの?


別に先輩に言い寄ってないし。


告白してきたのそっちだし。


なんで本当の事を言わないの?


隠して由里先輩を安心させてるの?


本当の彼女は…


私じゃないの…?


目からこぼれ落ちた一滴の雫。


今まで…


私は何をしてたんだろう…


空気が重くて。


苦しくて。


私は走って逃げた。


「はぁっ、はぁっ…」


中庭から、下駄箱を通って校庭まで来た。


誰もいない。


それもそのはず。


みんなもう帰っている。


この日、私は委員会で遅くまで残っていたから。


雪が降る中、私は校庭の真ん中で1人立ちつくしていた。


コートは教室、マフラーもしていない。


手が赤くなり、ジンジンと痛んだ。


「ふ…うっうぅっ」


どうして…っ


私がこんな目に遭わなきゃいけないのっ…


大声で叫びたかった。


泣きたかった。


でも私は声を殺して泣いた。


だって、悔しかった。


ここで泣いたら…


惨め。


ただ振り回されてた負け犬。


あの由里先輩からも鼻で笑われるんだ。


そんなのは絶対に嫌だった。


「あなた!」


後ろから私を呼ぶ声がした。


振り返りたくない。


だってその声、


遥斗先輩…。


なんで、


なんで来たの?


私は頑張って前に進んだ。


逃げた。


でも逃げ切れるはずがない。


寒さで上手く足が動いてくれない上に、相手は男の子だ。


直ぐに追いつかれて、肩を掴まれた。


「嫌っ!

離して!!」


私は肩に触れられた遥斗先輩の手を振り払った。


私はなんでもないんでしょ!


遥斗先輩の彼女じゃないんでしょ!!


「あなたっ!

とりあえずお前、これ着ろっ」


遥斗先輩は自分が着ていたコートを脱いで私に被せた。


「な、何するんですかっ」


「コートも着ないでこんなところ…

風邪引くぞっ」


意味わかんないよっ


なんで優しくするの?


「いいですっ

もう教室戻りますからっ」


私はコートを返そうとした。


しかし、それは遥斗先輩に阻まれた。