第25話

25 . ここまでする理由
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2024/07/09 12:00 更新


大飛
大飛
......っくしゅ!


上半身が露になると、俺は肩を震わせクシャミをひとつ。


やはり、まだまだ体調は悪いようだ。


そんな俺を見て、佐藤は素早くルームウェアを広げて俺に着させる。


優太
優太
はい、これ
大飛
大飛
っ......あ、あったかい


佐藤が選んだのは、裏起毛のあるトレーナーだった。


結局、こういうのが一番温かい気がする。


大飛
大飛
......ありがと
優太
優太
別に。それに、今日はここでもう一眠りしていいから。俺は夕食に向けてお粥を作るよ
大飛
大飛
......待って


颯爽と立ち上がる佐藤の服の裾を、俺は咄嗟に掴んだ。


......聞いてみたい。


前にも聞いたことがあるけれど、もっと、ちゃんと、理由を知りたい。


どうして、"俺に" ここまでしてくれるのか。


大飛
大飛
あ、のさ......
優太
優太
ん、どうした?
大飛
大飛
あの......前にも聞いたかも、だけど......どうしてここまでしてくれるんだ?その、半分以上お前の性分だってのは、分かってるけどさ
優太
優太
え......


言ってるうちに恥ずかしくなり、俺はだんだん声が小さくなった。


佐藤はそんな俺をキョトンと見下ろし、動かない。


答えを考えているのか、困っているのか、その表情からは分からない。


大飛
大飛
( なんだよ、なんか言えよ......っ )


なかなか返事が貰えず、恥ずかしくなってくる。


と、佐藤が静かに口を開いた。


優太
優太
......分からない
大飛
大飛
え......?
優太
優太
ごめん、俺は本当に人との距離感がよく分かっていない人間だから......恋なのか、愛なのか、友情なのか、その境界線がよく分からないんだ。
優太
優太
その......大飛君。実は......君に謝らなきゃならない事がある
大飛
大飛
( ......それって )


謝らなきゃいけない事ーーそう聞いて、
真っ先にあのキスの事だと思い当たった。


と、一気に顔が赤くなり、
俺はそれを隠すようにサッと下を向く。


すると、佐藤はそっと俺の手を取り、床に跪いた。


優太
優太
大飛君......俺は、君を見ていると、こう......どうしても心の奥がウズウズするというか、締め付けられるというか......なんとも表現し難い感情に襲われるんだ
大飛
大飛
......


俺は手を握られたまま、黙って声に耳を傾ける。


佐藤は少し間を置いてから続けた。


優太
優太
それで......先日、大飛君がこの部屋で眠りに落ちた時、俺の中で何かが......プツリと切れたような気がした。抑えきれなかった......その、要するに......してしまったんだ、君に
大飛
大飛
......なにを?


答えを分かってはいるけれど、
先回りして言う訳にもいかないので一応聞いてみる。


佐藤は答える。


優太
優太
......キス、だよ
大飛
大飛
......


やはり、そうだった。


というか、一回目のは俺が寝落ちした直後だけれど、
二回目のはどうなのだろうか。


二回目は佐藤が寝惚けていて、
キスをした後にすぐまた寝てしまったのだ。


やはり、本人は覚えていないのか。


俺は勇気を振り絞り、その事について確認することに。


𝙉𝙚𝙭𝙩 .

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