第22話

22 . 俺が君の面倒をみる
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2024/07/06 12:00 更新


アパートに着くと、佐藤は俺を丁寧にベッドに寝かせ、一息ついた。


あ、もちろん、部屋は佐藤の部屋だ。


この様子だと、俺が隣の部屋に住んでいるとは気付いてないのだろう。


俺は内心ホッとする。


佐藤は俺がそんな事を思っているとは露知らず、
額の汗を拭いながら爽やかな笑顔を作る。


優太
優太
はぁ......流石に、途中でタクシーを拾わなかったら、俺が倒れていたかもしれないな
大飛
大飛
あーもー!だから!自分で歩けるって言っただろ!?人の話聞いてたのかよ!?


キャンキャンと食いつくように言うと、
佐藤はゆっくりと頭を横に振る。


優太
優太
いや、大飛君はわかっていないな......昨日38度も熱があった人が、翌日にはふつうに大学で授業を受けるなんて、無理があるというものだ
大飛
大飛
でも......っ


言い返そうとすると、ピト、と長い人差し指が唇に押し当てられた。


優太
優太
大飛君?
大飛
大飛
......っ
優太
優太
昨日、どうして出ていったの?
心配したんだよ?
大飛
大飛
んん......っ


ぎゅっと指で唇を押し潰すようにされ、言い返すことが出来ない。


逃れようと顔を背けようとすると、
今度は頬に手が添えられ、前を向かされる。


そして、顔を佐藤の大きな両手に包み込まれた。


大飛
大飛
な......っ
優太
優太
大飛君、今日は逃がさないから。ちゃんと風邪が治るまで、俺が君の面倒をみる


𝙉𝙚𝙭𝙩 .

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