ガラガラ
翌日、俺たちは馬車で北の大地まで来ていた
だが、馬車内は誰も話さず、静寂に包まれている。それはほかの執事たちも同様であった
やがて、馬車は目的地へと着いた
こうして、俺たちは亡き友の墓へと歩みを進めた
実を言うと俺はこの街に何回も来たことがある
そして、ここには忘れられないステラとの思い出が詰まっている場所でもある
たまに2人で遠掛をすれば高確率でそこへ来ていた
今は……
一面に広がる青い花々
その花畑の真ん中にぽつんと古びれた1つの墓石が置いてある
墓石は劣化が酷く周りには花が巻き付いているがどうにか刻まれている文字は読み取ることが出来る
"誇り高きエリュウスの35代族長
ステラ・レグリシオンここに眠る"












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!