そして朝からわーわー騒いで、竜胆さんと春千代が仕事に行った後…
私は着替えとスマホを持ってのそのそとお風呂に行った。
30分後…
私はソファーに寝転がってスマホを見た。
私はあまりにも暇だったからコンビニでも行こうと髪を軽く縛ってここに来る時に履いてた靴を履いて外に出た。
『ふー、やっぱ外は気持ちー』
夜はゴミゴミしてるこの辺も昼では嘘みたいに誰も居ない
私はそこから駆け出してコンビニに行った
私は今まで縛り付けられたような生活を送ってたから今がすごく不思議で気持ちい。
今までろくに走った事がなかったから足に自信はなかったけど、意外に自分は足が早いんじゃないかと思った。
そして私は解放感に満たされながら
デザートとかお菓子とか、雑誌を買った
私はまた駆け出して家まで走っ…と思った時、私はまさかの光景を見た。
人目の付かない所で…春千代が綺麗な大人の女の人とキスをしていた…
人目がつかない所だからあんまり見えないけれど、私にははっきり見えた。
私はコンビニの袋を落としてつい、家とは反対方向に走っていった
私はその場に小さくなって泣いた
『今日から俺の女な♡』
あーやって言ってくれたじゃん…
なのに…
こんな私に生きてる意味なんて…
私はとにかく泣いた。
泣いて泣いて泣いて…泣き止んだらしのうと思った。
なのに…
ギュッ
抱きしめられた感覚…うっすら見えるピンク髪
あ、やべ
ちゅ
春千代のキスは泣きそうなくらい優しかった。
この人に嘘はないんじゃないかと思うくらい…
そのまま春千代は私をお姫様抱っこして家まで帰った。
まるでお姫様にでもなったような気分だった…
でもそんな春千代がどんな仕事をしてどんな過去を持っていたのか知るのはもう少し先の事…
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。