放課後は、委員会の集まりがあるから、ジフンとその教室に向かう。
私たちは風紀委員。理由はもちろん楽しそうだから。
教室の中で座っていると扉が開いて…
え…?!嘘!??
「みんな集まってる?」
風紀委員の担当ってグク先生!?
うわぁ最高!!ありがとう風紀委員!!
グク先生の顔をずっと見てたら、いつの間にか委員会が終わってて。
「じゃあ、1年生はこのあと資料のホチキス留め、よろしくね。」
『…え?』
そしてなぜかジフンと2人、ホチキス留めをすることに。
《やべ、俺帰るわ!》
『いや、は??』
《友達と遊ぶ約束してた…後でなんでも言うこと聞くから!な?》
私の返事を待たずに帰ったジフン。
あぁ、ほんとになんなの!呪ってやる!
死ぬほどこき使ってやるか。
全校生徒分を1人でやるとか…
『まじで呪ってやる…』
「あれ、キムさん1人?」
声がするほうを振り返れば…
『あ、ジフンが用事あるって帰っちゃって。』
「その量だと大変だよね。手伝うよ。」
待って、やっぱりジフン最高!(単純)
グク先生、やっぱり優しいなあ。
『あの、先生ってほんとに彼女いないんですか?』
「ん、いないよ。」
『意外です。すごくかっこいいから…。』
「そう?彼女欲しいけどね。笑」
後悔はしたくない。3年なんてすぐなんだから。やれることは、今やりたい。
『私じゃ、、ダメですか?』
「いいよ、気遣わなくて。」
『違います、本気です。』
「ありがとう。でも…ごめんね。」
『生徒だからダメなんですか…?』
「生徒じゃなかったら…とも思わない」
数学の問題を解くみたいに。まるで答えは1つしかないように。
とても分かりやすくて、残酷だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!