私はお母さんにおつかいを頼まれ、スーパーに来ていた。
スーパーの中もクリスマス用に可愛く包装されたお菓子が陳列されていたり、街はもうクリスマスムードだ。
先輩と付き合っていれば、このクリスマスも二人で迎えたのだろうか。
なんて事を少し考える。
でも、それ以上に頭に浮かぶのは高瀬先生。
高瀬先生は教育実習生なんだから、本来は想いを寄せる人じゃない。
そんなことは分かっていても、脳は勝手にクリスマスムードの街を二人で手を繋ぎながら歩く姿を映し出す。
すると、あるビラが私の足元に舞ってきた。
どこかでビラ配りでもしているのか。
私はそのビラを眺めた。
゙クリスマスは大胆に!想いを伝えれ、学生よっ! ゙
今の私の心にはグサグサと刺さってくる言葉ばかりだ。
下の方には、まだ何か書いてある。
゙貴方の恋、お手伝い致します!24日、25日はお二人でお気軽にお立ち寄りください! ゙
宣伝要素たっぷりのビラだ。
クリスマス限定で空き店舗を借りて開いているらしい。
私はそのビラを四つ折りにしてポケットの中に突っ込む。
「さっむ……」
私は足早に家へ帰った。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!