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第15話

月と太陽_リーマス
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2025/08/15 12:37 更新
私には今、好きな人がいる。

彼は私の世界を照らす太陽のような存在だ。

ルーピン先生がホグワーツの教師として現れてから、毎日がまるで魔法のように輝いている。

私はもともと大人しくて、先生に質問するなんて苦手だった。でも、ルーピン先生の授業は違う。

穏やかな声で魔法の理論を語る彼の姿に、つい引き込まれてしまう。古い木の机が並ぶ教室で、夕暮れの光が窓から差し込む中、彼の声が静かに響く。いつの間にか、勇気を出して手を挙げ、質問を口にできるようになっていた。

先生は私のつたない質問にも、優しい笑顔で答えてくれる。授業中にふと目が合うと、「よくできたね」と褒めてくれるその声に、心が温かくなる。

ある日、黒板に呪文を書きながら、ふと髪をかき上げる彼の仕草に胸がドキンと跳ねて、ペンを持つ手が止まった。

彼のおかげで、なんだか自分まで少し明るくなった気がする。

でも、ひっそりと影に隠れる月のようだった私を照らしてくれる彼は、他の生徒にも同じように眩しい。正直、他の子たちが彼に笑いかけるたび、胸がチクッと疼く。

嫉妬なんて、みっともないってわかってるのに。

先生だから、好きになってはいけない。そう頭ではわかっていても、日に日に募るこの気持ちは抑えられない。

「誰かの太陽じゃなく、私だけの太陽でいてほしい…」
ノートに綴ったその言葉を、そっと見つめる。

ペンを置いて、静かにノートを閉じた。

「この気持ち、いつかルーピン先生に伝えられたら…」

囁くように呟いた私は、ノートをそっと引き出しにしまった。








私には呪いがある。

毎月、満月の夜に狼と化す、狼人間の宿命だ。

これまで、辛いことばかりの人生だった。

それでも今年、ダンブルドアの計らいでホグワーツの教師になれたことは、まるで新たな光が差し込んだようだった。

授業では、できる限り生徒たちに魔法の楽しさを伝えようと心がけている。一人ひとりの顔を見て、名前を覚え、彼らの可能性を信じながら教壇に立つ。

「先生、プロテゴの呪文は、どのくらいの強さまで防げるんですか?」とある生徒が尋ねれば、つい笑みをこぼして答える。

「いい質問だね。君のその熱心さなら、ちょっとしたドラゴンの炎くらいは防げるかもしれないよ」と。
教室が笑いに包まれる瞬間が、たまらなく愛おしい。

生徒たちは若く、眩しいほどの明るさに満ちている。
彼らは私の太陽だ。一方で、私は満月の呪いに縛られた、影のような存在にすぎない。自分をそう思うとき、どこか皮肉な笑みが浮かぶ。

ある日、マクゴナガル先生がふと教えてくれた。あなたという生徒が、最近ずいぶん明るくなったと。私の授業のおかげかもしれない、と。

確かに、彼女の姿は印象的だった。

授業中、目を輝かせて質問するその笑顔。

最初は控えめだった彼女が最近は自信に満ちた声で魔法の話を聞いてくる。ある日の授業後、片付けを終えた教室で彼女が少し照れながら質問してきた。

「ルーピン先生、呪文の詠唱って気持ちを込めるのが大事なんですか?」その真剣な瞳に、つい見とれてしまった。

「その通りだよ、あなた。魔法は心の力が大事なんだ」と答えたとき、彼女の笑顔が一瞬、特別な光を放った気がした。

彼女たちの未来はどうなるのだろう。

闇に飲まれず、太陽のような光を失わずにいてほしい。

そう願いながら、私は授業のレポートに目を落とした。

満月の夜が近づく今夜、彼女の笑顔がふと頭をよぎった。

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