梅雨だ。
ジメジメした空気が部屋にまとわりつく。
夏休みに入って、日本は梅雨真っ最中。
太陽が恋しい―いや、ホントはフレッドがす恋しいんだけどね。
私、あなた
ホグワーツの5年生で、グリフィンドール寮。
夏休み前に、勇気を振り絞ってフレッドに告白したら、
なんとまさかのOK!あの時の彼のニヤッとした笑顔、今でも頭から離れない。
舞い上がって、毎日がキラキラしてたのに…夏休みに入って、フレッドと会えなくなっちゃった。
会う予定を立てようかと思ったけど、初めての恋人って何すればいいの?デート?手紙?考えるだけで頭パニック!結局、何も話さないまま夏休みを迎えてしまったんだ。
「手紙送ろうかな?ねぇ、ホタル?」
ベッドの端に腰かけて、ケージで羽を休めてる愛梟のホタルに話しかけた。ホタルは小さなクチバシで私の指にすりすりしてくる。その仕草が可愛すぎて、思わず笑顔になっちゃう。
「フレッド〜、好きだよー!」とベッドに寝転がって、ため息をつく。
ふと、こつこつと窓の外から音が聞こえてきた。
窓に目をやると、雨に濡れた梟がガラスをつついてる!
慌てて窓を開けると、じめっとした空気が流れ込み、雨の音と匂いが部屋に広がった。
「あれ?この子、ウィーズリー家の梟じゃない?エルロール、びしょ濡れでちょっと情けない顔してる」
足に結ばれた手紙に気づき、ドキドキしながら受け取ると、梟はバサバサと羽を広げ、夜の雨の中に飛び立っていった。
手紙の差出人を見て、思わず叫んだ。「フレッドからだ!!」
ベッドに飛び込んで、ドキドキしながら封を破った。
すると、中から何かパラリと落ちてくる。
写真だ。そこには、ニヤッと笑うフレッドが写ってる!魔法の写真だから、彼の笑顔がキラキラ動いて、まるで今ここにいるみたい。
手紙を広げて、読み始めた。
あなたへ
夏休み、楽しんでるか?
きっと、会う予定も立ててなくて、寂しがってるんだろ?
だから、俺のイケメン写真を送ってみた!
まあ、それは置いといて…
来週、暇か?俺の家に遊びに来いよ!
母さんも大歓迎するし、みんな喜ぶぜ!
グリフィンドールの談話室でまたバカ騒ぎしたいな。
返事待ってる。
ホグワーツからこっちに来る時は、俺が迎えに行くからな!
フレッドより
手紙を読み終えた瞬間、ベッドの上でゴロゴロ転がって叫んだ。「うそ!会いたい!フレッド、大好き!!」
写真を手に取って、もう一度じっと見つめる。フレッドの目がキラッと光って、まるでこっちを見てるみたいで…ドキッとした。
「はあ…フレッドって、ほんと太陽みたい。」
ふと窓を見ると、雨雲の隙間から一筋の陽光が差し込んで、部屋を柔らかく照らしていた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!